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2010年04月02日

_ *[お知らせ]季刊「VIVO」病いの文学史 第三回

記事のイラストを描かせていただきました。

_ 高橋源一郎先生のコラム、「病の文学史」第三回のイラストが掲載されました。

今回はコラム中にで取り上げている耕治人の私小説「どんなご縁で」のワンシーンを表現しています。

_ 末期の癌に冒された作者と、認知症の妻との、一時の邂逅シーン。

作者の耕は病床にありながらも、妻の身を案じているのですが、一方の妻は認知症で夫が何者かも分からない状態。

_ 夫が妻の手を握り涙していると、妻は「この人は誰ですか」と聞くのです。

「ご主人ですよ」と付添人が言うと「そうかもしれない」と妻がつぶやく、という…



_ なんという、切なくも愛に満ちたシーンなのでしょう。

_ 耕治人の小説に接するのは、私は今回はじめてだったのですが。

原稿を読んだときはなんともいえない切ない気持ちで、胸がいっぱいになってしまいました。

死を前に、長年連れ添った妻の言葉を聞いた作者はどのような思いだったのでしょう。

しかしそれは、悲しさではなく、一つの愛の形だったのかもしれないな、なんて。



_ 寒々しい病院を背景にしつつも、老人二人の繋がった手から、彼らの秘めた思いが伝わればいいなと。そんな事を考えながら描いた絵です。





_ 。。。

この連載。あと1回で終わる予定でしたが、好評につき2回延長とのことです。

光栄です。あと数回、頑張りたいです。

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