イタリア&ドイツ旅行記

94年の旅行記です。ちょっと古いものですけれど、若い(?)ならではの勢いと雰囲気、楽しんで いただけるかと思い掲載しました。「Game」コーナーにあるHyperCardスタックに作ってあったものの移植です。 私にとっての初めての自由旅行 でした。徒然なるままに、どうぞ。

●プロローグ
 行ってきました、イタリアとドイツ!
 1994年3月の17日に日本を発って、31日に帰ってきました。ツアーは何度か経験はあったけど、個人旅行は今回がはじめて。っていうか、去年の夏休みにオーストラリアへの個人旅行を計画していたら、トラブっちゃって成田でUターンという、なんとも悲しい体験をしていたのでした。だから結構不安はあった。何かあるんじゃないかってね。特に成田での出国はこわかったな〜。相当な心理的トラウマがあったらしい。自分では気付かなかったけど。あまりに緊張していたせいか、チェックインして搭乗券をもらったはいいんだけど、カウンターにチケットを置き忘れてたまま出国審査しようとしちゃって、ゲートをくぐる直前に放送で呼び出された、というハプニングもありました。しょっぱなからこれだもんな〜。こわいよ〜。先に不安の見える出発でした。

●1日目
 なんだかんだでミラノに到着夜8時。空の旅はやはり長かった。エールフランスを使うのは今回が初めてだったと思うけど、なんだか食事がまずかった。  それに私いつも思うんだけど、どーして外国(私は欧米のしか知らないけど)の国際線のスチュワーデスってあんなにこわいの!?わたしゃ納得いかん。 日本の国内線のスチュワーデスは、ずっと親切だと思う。外国の航空会社にいる日本人スチュワーデスだってこわいぞ。ぷんぷん。サービスについての考え方の違いなのかしら。ま、いいけどさ。
 今回の旅行は、安く上げるため、ペンションかユースホステルを泊まり歩くことにした。そういうとこって日本からの予約はできないから、当然現地で予約するか、飛び込みで泊まることになる。でもさすがに、到着1日目から宿がないのは不安だから、一泊だけ日本から予約を入れておいた。ミラノの中央駅近く、ホテル「サン・カルロ」。日本円にして、一泊ツイン16000円。私達にしちゃ、結構なお値段だわ〜。でも、日本からだと、高いホテルしか予約できないっていうから仕方ないか。
hotelで、重いスーツケースをガラゴロ引っ張りながら、やっとこさチェックインする。(みんなから「荷物はバックパック(リュック)の方がいいよ〜」とさんざ言われながらも、おみやげいっぱい買いたいから〜と意地でもスーツケースにした私達..。友達は後で散々後悔していた。)
 ホテルは、まあまあいいホテルだった。でも日本の感覚からすると、ツインにしてはだいぶ狭い。まあでも、後で考えると、イタリアはみんな結構こんな感じだった。お風呂もバス付きが部屋にちゃんと付いてたし。ただ私達の部屋はかど部屋で、隣の部屋のドアと私達の部屋のドアがすごく隣接していた。
だから隣の部屋で鍵をガチャガチャやっていると、本気で自分達の部屋を開けられているような錯覚をおこしてしまう。これは結構怖かった。しかし何より私は、一回そうやって隣の人が鍵をがちゃがちゃいわせたとき、友達がはッ!と恐怖におののいた顔で私を見た、あの顔が私は一番怖かった。

●2日目
それから結構不安だったのがリコンファーム。一度自分で格安航空券を買った人ならわかると思うけど、飛行機の予約をとっても、それがホントに確実とは限らないので、自分でもう一度航空会社にその予約を確認しなくてはいけない。これは一応、利用者の義務と考えられている。らしい。これまではツアーの係の人とかがやってくれたけど、今回は自分達でしなくてはいけない。でも、なんといっても初めてだし〜。不安は残る。それにどこに電話していいのかもわからない。ガイドブックにも書いてないし。で、結局、ここのホテルをチェックアウトするときに、フロントの人に航空会社の電話番号を聞こう、ということになった。今回リコンファームするのは、25日のローマ-フランクフルト間のアリタリア航空(イタリアの航空会社)の便。あー、イタリア語でしなくちゃいけないのかしら〜。でも航空会社なんだから英語だって大丈夫よねぇ〜なんて思いながらフロントの人に、「私達リコンファームしたいんですけど..」と切り出す。すると、「チケットを見せてごらん」と言う。で、見せると、「オーケー、私がやってあげるよ」と言ってくれた(!)わーいわーい、ラッキー!さすが高級ホテル?だわ。(一応三つ星)助かっちゃった。で、グラッツェグラッツェと言いながらホテルを出る。朝9時位。
 ミラノには3日いるつもりなので、後の2日間泊まる安い宿を探さなくてはいけない。普通イタリアはホテルに予約を入れる習慣がないそうで、そうするといい宿は早いもの勝ちになる。急いでスーツケースを引っ張って、宿探しに出かけた。..で、結局選んだ宿は Hotel Eva。個人の経営する、ペンションで、ガイドブックにもいいところだって載ってた。日本円にして一泊ツイン4000円。シャワーは共同。でも安いし、部屋も清潔でかわいい!広い!おばさんも明るくって、とってもいい人!私はこのホテルが、結局イタリアで一番気に入った。
 ただ、このホテルは普通の建物(アパート?)の5階にあって、荷物を階段でそこまで上げるのが大変だった。ヒーコラ言いながら運ぶ。しかし!後で気がついたのだが、エレベーターがちゃ〜んとあったのである!5階まで必死の思いであの重いスーツケースを引っ張っていった私達っていったい..。  エレベーターは、一昔前の映画に出てきそうなやつで、金網張りの2人乗り。今にもぶっこわれるんじゃないかと、結構乗っててヒヤヒヤした。  さてと、無事宿も確保できたし、さっそく観光に繰り出す。ミラノってそーんなに観光名所があるわけでもないし、有名所だけなら2日もあれば十分だった。まずは、レオナルド・ダ・ビンチのかの有名な「最後の晩餐」を見に行く。ちっちゃな教会で、絵も結構ちっちゃかった。絵の一部が修理中で見えにくかったのが残念。でもやっぱりすごい!キリストを裏切るユダは、あのお弟子さん達の中で、一人だけ光が当たっていないっていうけど、やっぱりほんとだった。 うーん、やっぱあの大胆な遠近感の構図、いいなぁ。日本人の団体さんがどーっと入ってきたので、ちゃっかり日本語のガイドを一緒になって聞いちゃう。なかなかよい。
 で、次はミラノのハイライト、ドゥオーモへ行く。尖塔がいーっぱいついている、キレイな教会だ。やっぱり奇麗!素敵!豪華絢爛!ってかんじ。きっと誰もが、一度は写真見たことあるんじゃないかなぁ〜。私は真正面から見るより、少し斜めから見る角度が好き。ホントに素敵なんだから。一度機会があったら、写真ででも見てみて。「ラビリンス」を見て感動してくれた人は、これを見たらもっともっと感動するはず。(と、ここでさりげなく宣伝)(ちなみに、ラビリンスの 外観のモデルは、ロンドンのオペラハウス、中身はパリのオペラ座だ。今ここで明かします。どーでもいいけど)ちょうどお昼になったので、ドゥオーモの前の広場で、ピザを買って食べる。イタリアへ来てはじめてのピザ、死ぬほどおいしかった!!一緒に水を買ったんだけど、初めて知った、イタリアのミネラルウォーターって炭酸入りだ!友達はまずくて飲めないと言った。でも私は好き。普通の水より飲みごたえがあって、おいしいと思うけどな〜。

●3日目
 今日は買物に徹します。朝は青空市に行った。ここでハプニング!地下鉄から出て、道路を渡ろうとしたところ、段を踏み外して、ででーん!と車道に転んでしまった。車ががんがん通っている道だから、バッと反射的に身を縮めて起き上がったのはいいんだけど、なんか手が痛い。見ると爪から血が流れてる。なんと爪を割ってしまった。結構中までめくりあがっちゃって、痛い。そのへんのおばちゃんも、心配して寄ってきてくれた。あー恥ずかしい。仕方がないから、もう一度地下鉄へ戻って、トイレで手を洗って消毒する。絆創膏もないし、ティッシュで指を巻いて応急手当てをする。しかしこんな事で気をわずらってはいられない。買物なのだ!
 すごい人出。屋台もいっぱい出てる。青果類とか、雑貨とか。チーズのお店がすごい。香りもぷ〜んとくる。リンゴが食べたくなったので、友達と二人でリンゴを買った。ちっちゃくて、真っ赤で、おいしそう。さっそくその場でかぶりつく。うん、おいしい。私はついでに、ブルーベリーも買った。これも二人で食べる。生のブルーベリーって初めて。甘酸っぱくておいし〜い。
 次は雑貨市の方面に行く。青果と雑貨の売り場は一応離れているのだ。あんまりの人の多さに、はぐれちゃいそうだったので、待ち合わせ場所を決めてばらばらに行動することにした。うーん、いっぱい売ってる〜。それにみんな安〜い。こういうとこでは値切るのが普通かと思ったんだけど、イタリア人もみんな値切らないでそのままどんどん買ってる。やっぱここはもともと安いから、値切らないのかな。で、私はキッチン用品3つと、シルクのシャツ(しかしこれはMサイズを買ったら、あまりにも大きくてブカブカだった。日本でのLサイズみたい)を買った。 その後チーズも買いたくなったので、戻ってピザ用のモッツァレラ・チーズを買う。
 そうそう、これは後でわかったことなんだけれども、ここでばらばらに2人が行動していたとき、友達はなんかヘンな男につけられていたらしい。だからお財布も出せずに、何も買えなかったそうだ。
そうしてまた二人で会って、歩いていたら、道を行くおじさんに友達が何か注意された。 bag言葉がわからずに、なんだろうね〜と話していたら...気がついた!友達のバックが切り裂かれている!なんて事!これが噂に聞くイタリアの泥棒なの!?..幸いなことに、パスポートとお財布は無事だった。ほっ。 代わりに化粧ポーチがなくなっていた。「きっとあのポーチがお財布だと思って盗んだんじゃない?それか、偶然落ちたか。」 でもどちらにしろ、あのバックが偶然破けたとは思えない。新品の、ビニール製のバックが、鋭利な切り口でパックりと口を開いていたのだ。友達にしては、「盗まれた」ということよりも、お気に入りの新品のバッグを切り裂かれたことがショックだったらしい。「絶対これと同じバッグをもう一度買ってやるぅ!」と叫んでいた。
気分直しに、12時位になって、「ピザのおいしい店」を本で調べて食べにいく。結構ここからは遠い。でも行く。地下鉄に乗って新興住宅街みたいなとこに出た。ひたすら歩く。地図を見ながら歩く。でもなかなか辿り着けない。こっち方面でいいんだろうか?時計を見ると、1時半。ガイドブックを見ると、2時半までとある。げげ!もうあんまり時間がない。急げ〜!
 着いたピッツェリア(ピザレストラン)Pizzeria Trante (Via Tiraboschi 1)は小さなところだった。「入ってもいい?」と聞くと、「どうぞどうぞ」と中にいれてくれた。ボーイさんも、結構感じがよかった。ハンサム。アンティパスタ(前菜)を一人分頼む。イタリア語のメニューを見てもよくわからないので、直接見て選ばせてもらった。ほうれんそうのソテーと、ピーマンの炒めものっぽいの。久しぶりの野菜がおいし〜い。ガス抜きの水を注文して乾杯した。それから二人ともひとつづつピザを頼んだ。私はその店のオリジナル、友達はマルガリータ(サラミとチーズ)だったかな?とにかくでかい。お皿からはみ出ている。直径30cmはあった。でも生地が薄いから、二人ともぺろりんとたいらげた。でもさすがにおなかいっぱ〜い。おいしかった〜。満足、満足。
 帰りはトラム(路面電車)に乗ろうと、ちょっと回り道した。停車場で待つと、まもなくやってきた。あれ、でも切符ってどこで買うの?停車場でも売り場はなかったし、車掌さんが回ってくるのかなぁ。でもトラムの中でも、誰も切符を見ようとしない。え?え?どーなってんの?どきどきしながら乗っている。そうこうするうちに、目的地についちゃった。え?え?どうすればいいの?車掌さんは取り合ってくれないし、みんなどーっと降りていく。しょうがない、降りちゃえ。 ひぇぇ、無賃乗車しちゃったよう。でも周りのイタリア人もみんな結構、そのまんま平気で乗り降りしちゃってるみたい。後で調べると、どこかでまとめて切符を買って、車掌が時々検察にくるから、その時に無賃がばれるとひどいことになるらしい。でもな〜、検察のケの字もなかったし、切符に印を付けるのとかも見当たらなかった。こんなんでいいんだろーか?こういうところがイタリアらしいというか、なんというか..。こういう場面は、ほかの都市でも結構見かけた。

●4日目
 さぁ〜、今日はベネツィアだ〜!列車でミラノから2時間くらいかな?特急券を買って、乗り込んだ。でも今日は日曜のせいかな?すごく混んでいる。2等車が分からなくって、もたもたしているうちに人がどんどん乗り込んできてしまった。結局座れなくなっちゃった。せっかく早く駅に着いたのにぃ。しょうがないから、通路に私のトランクを横に立てて、そこに二人で座る。友達のトランクは小さすぎてだめ。私のくらいの大きさが、ちょうどいいのだ〜。
途中、すいたり混んだり、でもまとまった2つの席がないので、何となく通路のトランクに座っている。すると、しばらくして車掌さんが来た。「座らないの?」みたいなことを言って、私達のために席を探してくれた。そうして席に座っていた他のイタリア人に一言二言言って席を詰めてもらって、私達のために2つ席を用意してくれた。トランクも運んでくれて、やさし〜い。イタリアを旅していて思ったのだけれど、イタリアの男の人ってすごく優しい。若い人は〜、まぁ普通だけど、特におじ様。みんなすごく優しいの〜。トランクの上げ下げとか苦労していると横からすいっと当然のようにあらわれて手伝ってくれる。ドアの開け閉めとかは言うまでもなく。そうしてみんな、顔を見合わせてにっこり、「チャオ!」と爽やかに去っていく。う〜ん、かっこいいよぉ。ちなみにドイツでは、そんなことはほとんど滅多になかった。やっぱイタリアの陽気な国民性なのかなぁ。
 でもね、話はずれるけど、女の人がすごく怖い。イタリア。なんでかねぇ。そりゃみんな怖いってわけじゃなくって、優しい人もいるけど、全般的にすごくムスッとしていて、怖そうな人が多かった。女性が強いのかしらねぇ。ちなみに友達の弁では、イタリアの男の人は、なんだか女っぽい人が多かったと。
..そうかしらねぇ。そりゃまぁギリシャ彫刻っぽい、ハンサム美系は多かったと思うけど。って、そういう意味じゃないか?..と、そうこうしているうちに列車は海の中を通り抜けて、島みたいなベネツィアに着いた。..うわぁ、なんて奇麗!すごいロマンチック〜。ミラノとか他の都市とは雰囲気が全然違う、違う世界みたーい。駅を出たらそこにはすぐに大運河(Canal Grande)が流れている。それでそこにはヴァポレット(水上バス)とかゴンドラとかが、ぷかぷか浮いてる。写真を何枚か撮って、さあ、私達は宿探しだ〜。うーん、やっぱりトランクは重いよぉ。石畳でタイヤが引っ掛かるぅ。友達なんかは、持ってきたトランクも古くてぶっこわれそうで、トランクをのっけるキャスターを成田で買ったら、それもすぐに壊れちゃって、ひどく難儀していた。だからあまり駅から遠くも行けなくって、なるべく近いところを探した。一度良さそうな所があったんだけど、もういっぱいでだめ。やっぱりもうお昼だからねぇ〜。人気のあるとこはだめなのか。気を取り直して道を進む。もう一つ、ガイドに載ってる良さそうな所があった。ただ、エレベーターはない。階段のみ。で3階。一度荷物を1階に置いといて、私だけが宿とれるかどうかを聞きに上がった。これが当たり!な宿だった。部屋は奇麗だし、冷蔵庫・テレビ・電話付き、シャワーなしのツインで日本円約3300円。空き室もあり。というわけで、2人で頑張ってトランクを3階まで上げた。
 ..ところがねぇ〜、フロントのお婆さんがまたイタリアチックな人で、「部屋を片付けるから10分だけ待ってくれ」と言ったまま、横にいるお友達らしきおばあちゃんとず〜〜〜〜っと話しこんでいて、一向に取り掛かる様子もない。「もしかして他の人にやってもらうんじゃない?」とも思ったが他に人の気配もなし。オイオイ、こっちは貴重な観光の時間なんだよぅ、無駄にしたくないんだよぅ、とお婆さんに話しかけようとするが、話に夢中なのかまるで取り合ってもらえない。まぁ〜、こっちは英語、向こうはイタリア語で夢中で話してるんだから、耳に入らないのかも..とむりやり納得して、いらいらいらいらしながら待つ。30分くらいかなぁ。と、この二人のお婆さんはやがてケンカをはじめてしまった。ケンカというか口論というか。で、お友達のお婆さんがフイっと出ていってしまった後、しばらくして、フロントのお婆さんは初めて私達の方を向いて、笑顔で「ああ、後10分待っててね」と言って奥の部屋へ消えていった...脱力〜。
 さあ、なんだかんだあったがなんとか無事チェックインをすませて観光へ。この日は日曜だったので、お店がほとんど閉まっていた。残念。
この日はヴァポレットに乗ったり、広場をあちこち歩き回ったりした。買物は明日に期待しよう。

●5日目
 憧れのゴンドラに乗った!ゴンドラはほとんど観光客用って感じで、50分約6000円位が相場で、結構高いと聞いた。でも私達が乗ったのはメインの広場からじゃなかったし、2人で4000円、と格安で乗れた。ゴンドラ漕ぎのおにいちゃんもおもしろくっていい人で、私達が写真を撮ろうとすると、何度も「チーズ〜モッツァレラ〜ピッツァ〜ラザニア〜」と言って笑いをとろうとする。 思わず笑ってしまったが、あのギャグは一体何だったのだろう..
 買物もした。かわいいチェスボードが1500円位。これは気に入ってる。いいお買物だったわ〜。
 でもこの街って、何だか全然生活臭がしない。街全体が観光ッ!ってかんじで、この街にすんでいて、観光業(レストランとか、お店とか)以外の仕事をしている人って、いないんじゃないかなぁ、なんて思わせる。それに第一、お惣菜屋さんがない!ミラノではあんなに、いっぱいいっぱいあったのに。軽い食べ物を売るお店でも、サンドイッチとか、そういうパン類ばっかで、いわゆるおかず類を売るお店って、少なくとも私達が見たかぎりでは皆無だった。なぜ?
 夜、お惣菜を買ってホテルで食べようとしていたのに、お店が見つからなくて、どうしよう〜とか思っているとき、友達がぽつんと「..でも何だかお米が食べたい..」と言った。「そういえば、何か小さい中国料理の店の看板が、近くにあったよ」「よし、そこにしよう!」..で、その小さい看板を頼りに辿り着いた中国料理店。(名前忘れた。でもFondamenta Venier沿い)見事にだ〜〜れも入っていなかった。ちょっと不安。ぼられないでしょうね〜。でもウエイトレスのおばさんは、結構感じがよかった。
 サワースープ?っていうのと、チンジャオロースー、ショウロンポウ、チャーハン、春巻を頼む。どれも小さくて、安い。お手頃価格って言うのかな。笑っちゃったのはチンジャオロースー。お肉が3*5位の大きさにでっかく切られていて、おまけにピーマンが黄色!とてもとても、チンジャオロースーには見えない。でも食べてみれば、ちゃんとそういう味がして、おいしかった。多分会計もぼられてなかったと思う。まあまあ普通の値段だった。(1人¥2000位)

●6日目
 今日はローマだ〜!朝7時位の電車に乗り込む。今回はちゃんと席もとったぞ。ローマまでは長いしねぇ。お昼くらいに着くのかな。
 ヨーロッパの2等列車ってどこもそうだけど、6人づつのコンパートメント(個室)になってる。長い時間ずっと6人顔を合わせているわけだし、陽気なイタリア人のこと、自然とみんな仲良くなる。私の隣は大柄なシスターで、すごく優しかった。彼女はイタリア語しか話せないけど、コミュニケーションは身振り、手振り、片言のイタリア語で何とかなった..かな?他のおばさんやおじさんとも結構仲良くなって、お菓子のやり取りもあった。最後はみんなで握手して別れた。  さあ、ローマの中心駅、テルミニ!
ここってジプシーとかスリとか日本人相手のサギとかがたむろしてて、かなり危ないと聞く。そこをお昼の12時、日本人二人連れがどでかいトランクをごろごろ鳴らして出てきたんだから、かなり目立つ。覚悟はしてたけど、結構怖かった。インフォメーションのバッジをした白人の男が、案内をさせろとか、何度「No!」って言っても、しつこくず〜〜ッとついてきて英語で話しかけてくる。「お前は俺を理解していない」だとか、「このバッジを見ろ!」だとか、しつこいってーのよッ!本物のインフォメーションの係が、こんなにしつこく付いて回ったりするか!? それとか目の合った黒人に付けまわされたりとか、私はすっかりびびり上がってしまった。怖いよ〜。もう、どこでもいいから早くホテルに入りたい〜。
 ところが、意に反して、ホテル探しに入った通りが、これまた雰囲気の怖いところだったんだな〜。目つきの悪い黒人とかヒスパニック系にじろじろ見られながら緊張の面持ちでトランクを押していく。ああまったく、どうすればいいの!?それに宿も、時間が正午を過ぎていたし、みんな満室だ。でも2件目に駆け込んだホテル、そこもいっぱいだったが、フロントのお兄さんがいい人で、空いているホテルを紹介してくれた。 ああもう選択の余地はない、そこに駆け込むんだ〜!
と、いうわけで駆け込んだところが Hotel Rizzo。 (Via filippo Turati 沿い)でもはっきり言って、ここはイマイチだった。部屋が大きくてツインで一泊¥4000はいいんだけど、ちょっと清潔さに欠けていた。共同のシャワー&トイレも水の流れが悪く、ちょっとばばっちかった。まぁ〜、でも、状況が状況だけに、あんまり文句を言えた義理じゃないんだけど..。
 で、気がついたら3時!あ〜、12時位にローマに着いたはずなのに、宿探しでこんなに時間がくっちゃった。何も食べてないから、お腹すいたよ〜。近くにおいしそうなレストランを見つけたから、そこにはいってみる。入り口に、どこかの日本のガイドブックに紹介されたらしい記事が、張り出されていた。
 友達がニョッキを食べてみたいと言うから、ボーイさんのお勧めの、2種類のニョッキを頼む。ニョッキというのは、ジャガイモとチーズをすり下ろしたのをたくさん小さく丸めたのに、ソースをかけたやつ。私のはホワイトソース、友達のはトマトソースだった。結構しょっぱい。ほんで結構しつこい。
でもおいしかった。デザートは自家製のケーキ、それとカプチーノを飲んだ。イタリアのカプチーノは、本当においしい。普通のコーヒーを頼むと、直径3cmくらいのちーいさなカップに、濃いコーヒーがチョコっとしかでてこない。「エスプレッソ」を頼んだときにも、同じだった。コーヒー=エスプレッソなのかな?ドイツに行って、カプチーノを頼むと、どこもコーヒーにどっと生クリームのホイップしたのが出てきて、結構うッときた。イタリアのは、泡もすごくさっぱりしている。ミルクを泡立てているのかな?とにかくどこで頼んでも、はずれがなかった。
 お腹がいっぱいになったので、急いで観光に出かける。もう4時。急がなくっちゃ日も暮れてしまう〜。ポポロ広場に出て、放射線状に延びる道を、スペイン広場に向かって歩く。スペイン広場には、人が溢れていた。人、人、人、人。日本人らしき人に、声をかけられる。何でもその人の持っている地図を利用して欲しいとのこと。まったく、ローマでは誰がいい人で、誰が悪い人なのか、その区別がつかない。いい人はすごくいい人で、明るいんだけどね〜。その一方で、すごく抜け目なくお金目当ての人達がテグスネひいてるのも事実だと思った。ぼんやりしていたら、すぐカモにされちゃうかもね〜。
 まあ、人込みをかき分けて、スペイン階段に座るスペースを見つける。そこに座ってさっき買ったミネラルウォーターを飲む。 ああ、予定ではここでジェラードを食べるつもりだったのに!お腹がいっぱいで入らな〜い!
 イタリアの学生らしきグループが、輪を作って、ギターを掻きならし手拍子で歌ったり踊ったりしていた。う〜ん、青春だわ。この後いつここへ来ても、必ずどっかの学生が、輪を作って騒いでいた。「スペイン広場で歌って踊る」をいうのが、一つのステイタスだったりして。このとき必ず、ギターは必要。なぜかキーボードなんかも持ってきていたりする。
 スペイン階段の上の方にのぼってみる。 道が、遠近感をもってず〜っと続いていく。ちょうど夕焼けになって、すごく奇麗だった。真っ赤な夕焼け。何だかうっとりして、ずっとぼんやり眺めていた。

●7日目
 ローマはいっぱい見所がある。昨日はろくに見れなかったし、急がなくっちゃ〜やばいわやばいわ。と、いうわけで、今日は朝から張り切って起きた。朝は、かのコロッセオを見よう!地下鉄のコロッセオ駅を降りる。
駅を出ると、目の前にば〜んとコロッセオが!これは迫力。朝食は、ここらの公園で食べるつもりなので、駅でピザを買う。朝からピザか〜。まあいいや。他においしそうなのないし。コロッセオの方に歩いていく。うーん、デカい。ここで血みどろの死闘が繰り広げられたのね〜、なんて思いながらゆるゆる歩く。あ、馬車がいた!4台位。くっさ〜い。馬フンの臭いがキョーレツ。でも珍しいから一緒に写真をとっちゃおう。馬にビビリながらも、それでも撮った。
 近くに適当な芝生を見つけて、座って食べる。このへんってノラ猫が多い。すごくかわいいトラ猫が、私達が食べるのを、じーっと座ってみつめてた。この子がまた、ホントにかわいいの!遠くで見つめてたと思ったら、いつのまにか近くに来て座ってる。それでまた目を離したら、またもっと近くに来て座ってる。「ピザとか食べるかな〜」と、一切れあげたけど、フンフン臭いをかいで、食べない。「もう何も持ってないよ〜。あげられないよ〜。」..でも何だかすごくかわいくて、コロッセオをバックにこの猫の写真を、何枚かとっちゃった。
 その後カラカラ浴場へ。ここって、野外オペラ場になってるらしい。オペラを見るわけでもない私達は、ただのだだっぴろい壁に突き当たって、入場料も高かったし、入らなかった。どうせなら、オペラにいきたかったな〜。でもここのチケットって、ローマの人にとっても取るの難しいって..。
 それから「真実の口」を見にいく。小さな教会にあって、私達ははじめ間違って、警察署にはいろうとしちゃった。だって人がいっぱい集まってたから、てっきりここがその教会だと思ったんだも〜ん..
 真実の口自体も、直径2メートルもないくらいの、小さなもの。ここに来る観光客がみんな、あの口に手をいれて写真を撮っていたのがおかしかった。私達も例にたがわず、同じポーズで写真を撮る。
 その後、念願のスペイン広場でジェラードを食べる。ん〜、おいしい〜。やっぱスペイン広場では、ジェラードでしょう〜。と、完全自己満足。

●8日目
 今日がイタリア最後の日。今日は〜、バチカン市国に行こう〜。そんでミケランジェロの「最後の審判」「アダムの創造」を見るんだ〜。
 で、バチカンのサン・ピエトロ寺院に着く。絵のある礼拝堂に行こうとしたら、寺院の塔に登るとこの入り口に入っちゃった。まあいいや〜。で、階段を登る。 でも、これが、きついッ!!すんごい、すんごい、どこまでも続く階段だった。これははんぱじゃ〜ナイ。でもコンジョーで登る。後でガイドブックを見たら、ここの階段は330段以上あるそうだ。ひえ〜。頂上のテラスに着いた時は、息もたえだえだった。
でも、眺めは最高!!登ったかいもある、素晴らしい眺めでした。人もすごく多くて、小さなテラスに押しあいへしあいしてたけど。記念撮影の場所を取るのも大変だった。
 さてと、降りて、絵を見に行こうか。でも待てよ、ガイドブックには、美術館は13:45までって..。今は午後2時。が〜ん! なんてこったい、ここまで来て絵が見れないの!?ショック〜!だいたい午後1時までって早すぎるよ〜、バチカン!宗教上の理由だか知らないけどぉ〜。え〜ん、こんなことなら、先に絵を見とくんだったよ〜。
あのきつい階段を登ったおかげで、気持ち悪くって食欲もない。お昼御飯の代わりに名物アイスを食べに行こう。「毒りんごアイス」だって。すごいデカいやつを想像してたんだけど、以外に小さくて、直径10cm位だった。おいしい。すごく固いってっ聞いたんだけど、熱さのせいか、結構柔らかかった。

●9日目
 今日はドイツ入り!イタリアともお別れだわ〜。朝早く、6時位にホテルを出る。地下鉄で空港へ。朝の空気がすがすがしかった。
 12:25フランクフルト到着。そのまま電車でフランクフルト中央駅へ行った。私一応、第二外国語はドイツ語なのよね〜。さぼってばっかいたけど。まあ〜、でも全然わからないわけじゃないし、少し気が楽かな? 中央駅におりたってびっくり。なんて静かなの!イタリアの喧騒になれてきた私達は、このシーン..と静まり返る雰囲気にホントにびっくり、した。人がいないわけじゃないのよ。結構人はいる。でもみんな、黙々と歩いてるの。考えてみたら、イタリア人とドイツ人、ホントに国民性が違うのよね〜。
 さてと、また宿探し。本に載ってある、明るいオバちゃんがてきぱきと迎えてくれるという安宿に向かう。Karlsruherstr.にあるHotel Golden Sern。ツイン一泊¥5000で、まあまあだ。でも、着いてみたら、いきなり怖いおじさんがぬっと出てきた。生まれつきちょっと体が悪いらしくて、それは別に全然問題ないんだけど、態度が怖い。ぶっきらぼうというか、おこってるみたいな雰囲気で、それで結構びくびくしてしまった。元々そういう性格の人なんだろうけど、せめても少し優しくしてくれたっていいのにぃ。で、明日の朝早く7:20の列車に乗るから、朝食はいらないって言ったら、英語で「何言ってるんだ。20分からなら、うちは6:45から朝食を用意してるんだから、それから食べたって十分間に合うじゃないか、うちは駅のすぐそばなんだぞ!」とまくしたてられた。しょーがないから、OKと言って、「猛スピードで食べて、トランクもいっそいで押していけば間に合うよね..?」と二人で納得して宿を出て観光しにいった。二人で道みち話しながら、「でも、悪い人じゃないよね」と、友達が、江戸っ子言葉でおじさんの口調をまねして、「おめぃ、何言ってるんだぃ。うちで食べていきゃぁいいじゃねぇか」とかふざけて言ったら、それがイヨーに似ていて、二人でゲラゲラ笑った。おじさんのこともなんだか憎めなく思えてきた。きっと日本にも、こういう一見怖そうだけどほんとは気のいいおじさんがいるよね。  いろいろ歩いてたら、午後4時位。4時に閉まってしまうメインのゲーテハウスには間に合わなかった。まあいいや。どっちにしろそんなに行きたかったわけじゃないし。
 中央の広場に行って、復元されたというドイツの中世の家並みがあった。あそこのベンチに座って写真を撮ろう。と、白人のおじさんも座ってる。私がベンチに座って、友達がカメラを構えたら、英語で「写真撮るの?」と話しかけてきた。「ヤ〜!(yes)」と笑って言ったら、いきなり肩を抱き寄せられた。で一緒に写真をとっちゃった。昔イギリスに行ったときには、みんな気さくでこういうことはよくあったけど、今回の旅行では初めて。なんだか嬉しかった。その後もそのおじさんといろいろ話した。それによるとおじさんはポーランド人で、あとフランス語とドイツ語も話すという。ドイツの印象はどうか、日本と違うか、と聞かれた。うーん、日本とドイツ、結構似てるかも。とくに人の性格がね。みんな結構シャイで、日本人珍しいらしくて、街を歩いてて視線は感じるんだけど、イタリア人みたいにじろじろとは見ない。チラッ、チラッ、と横目で見て、視線がもしあっても、挨拶はしない。せいぜいにっこりと微笑むだけ。イタリアは、誰もみんな視線を求めてる、って感じ。で、視線あったぁ!「チャオォッ!」みたいな。
でも後で思ったんだけど、ドイツってどこへ行っても当たり外れがなかった。みんな、おとなしくても親切だし、ホテルもみんな、安くてもきれいなところが多かった。それに、小さな子供はみんな天使みたい!それからも少し大きくなると、みんな賢そう〜!メガネしてる子が多かったから、そのせいかな?二人で話してたんだけど、もし子供を留学させるんなら、だんぜんドイツがいいな。なんだか素直ないい子に成長しそう。まあ、イギリスでもいいけど。でも、間違ってもイタリアには留学させたくない。だって、もし男の子なら、すんごいプレイボーイに成長しちゃいそうなんだもん〜!(笑)
 一応観光名所は回って、時間も余ったから、今日はちょっと早いけど、名物のりんご酒をのみに行こう!地元の人に人気があるという、居酒屋に向かう。(Schweizer Platzそば、Adolf Wagner。)そーしたら、まだ5時位だというのに、店内は人で一杯!入り口でうろうろしていたら、ボーイさんが中へ入れ、と言う。そんなこと言ったって、どこも座るとこないよ〜?..と、あ、中庭にも椅子がある!あ〜、こっちの方が店内よりいい〜!薄暗い中にランプがともって、すごく雰囲気ある〜。へへへ。なんか得した気分。で、さっそく、注文しない前からりんご酒が出てきた。ボーイさんは、でっぷり太った中年のおじさん。辞書と首っぴきでメニューを解読して、ソーセージの盛り合わせを頼む。するとボーイさんが、「ヴルスト?(ソーセージ)」と言って自分のお腹をぽんと叩いて、顔をのぞき込んで笑う。思わず笑ってしまった。それにしても、すごい体当たりなギャグだわ〜。  直径10cm、高さ20cm位のコップになみなみと注がれたりんご酒を2杯くらい、すぐに飲み干しちゃった。すごいおいしい〜。ちょっと酸っぱいワインって感じで。なんだか少し酔ったみたいで、頭がくらくらする。まだも少し飲めそうだけど、後が怖いからこのぐらいでやめとこ。

    ●10日目
 今日は、ロマンチック街道のハイライト、ローテンブルクに向かう。ちなみに、ドイツ人に「ローテンブルク」って言っても通じない。「ルーテンブルク」と発音するらしい。Rothenburg。私はこれで、窓口で切符を買うときに苦労した。ガイドブックのドイツ語表示を見せて、やっと理解してもらえた。
 ホントはロマンチック街道は、バスで移動するのが一番いいんだけど、冬季はそのヨーロッパバスは運行していないらしい。他のバスもあることはあったんだけど、この短い日程で他の都市にも滞在できるツアーというのがなかった。で、移動はまた列車を使うことにしたというわけ。
 乗り換え乗り換えで、ルーテンブルクに向かう。私、これまで、ヨーロッパの景色ってどこも同じ様なものかな、って思ってたんだけど、この旅で認識を改めました。やっぱりその国によって、雰囲気が全然違う!イタリアが石造りのカクカクした家が多かったのに比べて、ドイツはなんだか、とんがった家が多かった。ノッポの塔も所々に結構あった。きっと教会なんだろうな。
 ルーテンブルクに着いた。親日家で有名であるらしい夫婦が経営する、ペンションに向かう。近くを車で通りがかったお兄ちゃんが、親切に窓から「そこそこ」と教えてくれた。見ると、あったあった。看板も日本語で書いてある。Johannitergasse 8a にある、Pension Willi und Helene Then。ここは良かった!部屋もきれーい、かわいい!宿のおばあさんも、もの静かで優しい、いい人。一泊ツイン約4200円。部屋に洗面所もあるし、なぜか健康サンダル、通信販売のカタログなんかもあった。さて、荷物もおいて、観光に出かけよう〜。外は、すごく寒い!イタリアでは、半袖でもいいくらい暑かったのに〜。友達は笑っちゃうことに、タイツはいてスパッツはいて、そのうえにジーンズまではきこんで出かけた。そのうえ上はババシャツまで着てるって..完璧!
 うーん、さすが、町並みが奇麗!名物という、メイン広場の仕掛け時計を見に行く。時間が迫ってくると、みんなが広場に集まってくる。時間がきて、仕掛け人形が動きだすと、わあっと歓声が上がる。
すると、あ、雪が降ってきた〜!げろげろ。なんてこったい。傘持ってきてないよ〜。友達が持ってたので、それにいれてもらう。寒いはずだわ〜。でも雪は、すぐ止んだ。よかった。
 で、今度はまた名物の、スノーボールというお菓子を買ってパクつきながら歩く。直径10cm位の丸い形で、ほんのり甘い。表面に粉砂糖がかかっていて、ぽろぽろ白いのが落ちて苦労しながら食べたけど、おいしかった。友達はもう一つ買って、明日の汽車の中で食べるんだッと言っていた。
 中世犯罪博物館に入る。ガイドブックでは、”入り口のギロチンに首を突っ込んで記念撮影はいかが?”って書いてあって、それを読んだときは「絶対ヤダ〜!」って笑って言ってたけど、来たら結局やってしまった。
 拷問の道具とか置いてあって、写真とろうと思ってたんだけど、怖くってとうとう撮れずじまいだった。だってなんかへんなモノが写ってたら怖いじゃない〜。  結構背筋がぞっとするようなのが、たくさん置いてあった。首切り用の椅子とか、斧とか、頭とか腕とか締め付ける、ネジ付きの金具とか..。
 人形とおもちゃの博物館にも行った。人形の目がウツロで、怖いのもあったけど、ミニチュアの家具とか、かわいいのもいっぱいあった。昔、バービーとかリカちゃんで遊んでたころを思いだしちゃった〜。あれって結構ハマルのよねぇ。お小遣いができたらすぐにおもちゃやさんに走っていって、ドレスとか小物とか買っちゃったりして。
 お昼は、地元のファーストフードのお店に入った。すごく感じがよかった。この街は日本人が多いんだけど、バスツアーの人ばかりのせいか、こういうお店には入らないみたい。おなじみのお客さんとか、気軽に話しかけてきたりして、とってもアットホームだった。名前は忘れちゃったけど、レーダー門から入ってRodergasse沿いに歩いていって、右に見えるお店。向かいにもファーストフード店があるから注意。ま、そこもよさそうだったけど。
 そうそう、そこのおなじみのお客さんとお店のご主人が、写真を撮ろうか?とか言って来て、「じゃいっしょに撮ろう!」と私が言うと、オウ〜!とか言って、かわいーの。結局照れちゃって、おじさんは写らなかった。
 あ、それから、ルーデンブルグをゆっくり訪れようとする人に注意。お店はみーんな、4時位にしまっちゃうから、何か買っとこうとする人は早目に買っといたほうがいいよ。私達はこれで、ちょっと痛い目にあっちゃった。だって夜は、どっかでまたお惣菜を買って部屋で食べようと思ってたのに、行けども行けども、どっこ〜もしまっちゃってたんだもん〜。結局、最後に空いていたお菓子やさんでお菓子を買いこんで、甘〜〜い夕食となってしまいました。スノーボールといい、朝から甘いモノばっかりたべて、ちょっと気持ち悪くなっちゃった。
 夜8:40から人形劇を見るつもりだったんだけど、町のどこも開いてなくって、暇だからいったん宿に帰ることにした。ついでに、近くに宿の夫婦が経営しているコインランドリーがあるっていうから、洗濯物洗っておこうっと。あ、でも、洗剤がない。宿のおばさんに話して、少し分けてもらえないかな。で、相談してみると、洗剤もそこにあると言う。それから、コインランドリーの鍵を開けに行くから、一緒にいこうって。後で知ったことだったんだけど、本当はコインランドリーはもうしまっちゃってたんだけど、私のためにわざわざ開けてくれたらしい。うっうっ、感激。
 今は8時30分。洗濯物は50分かかるっていうから、その間に人形劇を見にいっちゃおう。間に合うかな?で、急いで町の中へ戻る。でがけに、初めて宿のおじさんの方に会う。「どこに行くのか?ディスコか?」と英語で聞かれた。人形劇だって言いたいんだけど、単語がわからない。うーん、うーん、と二人で悩んでいる間も、おじさんはにこやかに返事を待っている。しょーがないから、私が「ノー、ミュージックプレイ〜、ユーノウ?」と言って、片手で口をパクパクさせる動作をした。これが友達にイヨ〜にウケてしまった。ガハガハ笑うんだもん、失礼しちゃうわよねぇ。おじさんはあいまいに笑って、いいよいいよと階段を上がっていってしまった。
 で、人形劇なんだけど、これが、町中へいてもどこもやってないみたいなの〜。あれ?おっかしいな〜。たしか8:40からだったはずなのに〜。日もとっぷりと暮れてきて、しょーがない、夜の散歩にしちゃおう。
 あ〜、月が奇麗...ちょうど満月で、当たりは真っ暗なんだけど月の明かりで十分明るいの。中世の町並みと城壁もライトアップされていて、サイコーにロマンチック。二人でしばらく、物も言わずにしばらくひたってしまった..。  星も、満月なのに、いっぱい見えてる〜。正面にオリオン座。オリオン座の中の、三っ星も見える。スバルもあった。
北斗七星が、ないなあ..と、くるっと振り向くと、おおッ!あった〜、どど〜んと真っ正面に北斗七星が。で、デカい。こんなにはっきり見えるなんて、感激〜。あー、星座早見盤でももってくればよかった。こっちで買ったって、日本語じゃなくちゃわかりにくいし〜。で、ぶらぶらと帰ろっかということになる。
洗濯物もとりこまなくっちゃ。わざわざコインランドリーの鍵をあけてもらったんだから、あまり遅くなると迷惑になっちゃうし。
 来た道をまた帰ろうとすると〜、あれ?人形劇場が開いている〜。おじさんが客寄せしてる。日本語で書かれたパンフレットも、もらった。なになに、「日本のお客様にもすごい人気」って..。うーんやはり、ガイドブックに載ると人気が出るのかもね。私も本を見てきたクチだし。
 で、会場にはいる。お客さんは15人位。日本人は私達だけだった。ここは夫婦だけでやってるんだって。なんだかすごくアットホームな雰囲気。
 あ!でも、洗濯物〜。やばい。早く取りこまなくっちゃ、迷惑になっちゃうよ〜。どうしよう..。劇はもうはじまっちゃうし。えーいしょうがない、ひとっぱしり宿に帰って、洗濯物片付けに行っちゃえ。で、こっそり劇場を抜け出て、急いで宿に向かう。走った走った〜。ぜーはーいいながら宿へ戻って、急いですませて、また劇場へ戻る。この間30分。なんとか劇も少し見ることができた。人形劇は、ドイツ語で、言葉はあんまりわかんなかったんだけど、仕掛けとか凝ってて、おもしろかった。冗談とかも、なんだか上品な感じ。そういえば、客層も中年の夫婦が多かったから、そのせいかな?
最後に、「今日は日本から2人のお嬢さんが来てますよ〜」って、一緒に「さくらさくら」を歌いましょうっていわれた。で、一緒に歌っちゃった。歌詞は少しあやふやなまま歌っちゃったけど、まあいいでしょう〜。

  ●11日目
 さあ、今日はかのノイシュバンシュタイン城のある、フュッセンへ行くのだ〜。ホントは今日は、ロマンチック街道のハイデルベルグへ行くつもりだったんだけど、途中で予定変更。やっぱりノイシュバンシュタイン城は、ディズニーランドのシンデレラ城のモデルになったともいうし、じっくりと一泊して見てみたい。
 ガイドブックで、「すごくロマンチック!な宿」があるというから、そこを目指す。フュッセン駅から、バスに乗った。で、「シュバンガウ駅」で下りるって書いてあるんだけど、ちょっと待って、どーやっておりればいいの〜!?放送もなんにもないし、げげ、どうしよう〜!近くにいたアメリカ人らしき学生の集団に、「シュバンガウ駅で降りたいの〜!どーすればどーすれば!?」って騒いだら、彼らも一緒に大騒ぎして、とうとう「シュバンガウ駅」で降ろしてもらった。スリルものだったけど、満員のバスのお客さんがみんな、一体となるみたいに私達を助けてくれて、なんだか嬉しかった。
 ...でも!バス停を降りても、ガイドブックに乗ってあるホテル周辺の地図と違う!げ、恐ろしいことに気がついた。ここは「シュバンガウアルターショーフェン」とかいうバス停だ〜。シュバンガウっていうのはその地方の名前で、そのもののバス停はないんだ〜。オイオイ、なんてこったい。なんのためのガイドブックなんだよ〜。本には「シュバンガウ駅」としか書いてないじゃないか〜。えーん。で、重ーいトランクをゴロゴロゴロゴロいわせて、田舎道をあっちへ行ったりこっちへ行ったりしてると、さっきから様子を見てたらしいレストランのご主人のおじさんが、「どこを探してんの?」と私達の方に歩いてきた。「ここのホテルに行きたいんですけど..」とガイドブックを見せると、「それじゃあ、うちのレストランの2階にある、ホテルにおいでよ!」と言ってくれた。で、部屋を見せてくれたら、これがなかなかグ〜!窓からは、ノイシュバンシュタイン城まで見えて、あろうことかテラスまである〜!
お値段はちょっと高くって、一泊ツイン¥4800位だったけど、おじさんもすごく優しくって気さくで、まあいいわよね。
荷物をおいて、さっそくお城へ行こうと思ったんだけど、今は午後2時。お城は4時で閉まるっていうし、歩いていくと30分はかかるという。バスはなかなか来ないし..。
もう、仕方がない。思い切ってフュッセンには2泊しちゃおう。次へ行く予定のミュンヘンには、1泊でいいわよね。
と、ゆーわけで、とたんに時間に余裕ができた私達、いったん外に出てたんだけど、お腹もすいたことだし、もう一度レストランに戻って、お昼を食べることにした。
 で、宿の人に、もう一泊するって伝えたいんだけど、いかんせん英語の通じるおじさんがいない。宿のおばさんに、英語で話すんだけど、困ったように首をふるだけでだめ。待てよ待てよ..。そーいや私は、ドイツ語選択だった。えーとえーと、なんて言うんだっけ、「ノッホ・アイン・ナハト」
..通じた!おばさんは、「ああ」って顔をして、にっこりとべらべらっとドイツ語で喋ってきた。わーい、私のドイツ語が通じた〜!日本に帰ってもう一度、真面目にドイツ語を勉強する気が出てきたぞ。なんともタンジュンだけど。
 ほんでもって、さっき駅についたときに、明日の切符も買っといたから、これもキャンセルしなくっちゃいけない。で、バスで駅まで戻る。キャンセル料とられちゃうかな〜。こんなことなら、前もって買わない方がよかったな〜。でも、キャンセル料はかからず、お金はそのまま返ってきた。良かった良かった。
 今日は日曜のせいか、お店はほとんど開いてない。レンタサイクルでもしようかと言ってたんだけど、それももう時間が遅すぎて、だめ。げろ〜、お店もないし、自転車もだめだし、なにしてりゃーいいのよ〜。暇だ〜。
 ぶらぶらそのへんを歩く。あ、川だ。きれい〜。そうそう、川で思い出したんだけど、ドイツの川って堤防がない。ほんとにどっっこの田舎に行っても、ないの。これってどっかで聞いたんだけど、「ドイツの川から堤防をなくそう」って運動が昔、あったんだって。川の両岸を、コンクリートじゃなくして土で覆う事によって、バクテリアを繁殖させて川を浄化させるんだって。どこかで聞きかじった話だから、あんまり確かじゃないかもしれないけど。でも、確かに、水はどこへ行っても奇麗だったよ。
 そうそう、それーにー、関係ないけど、りサイクルがすっごく!浸透してると思った。
ビニールとか、紙とか、ほとんどすべてのものにりサイクルマーク、日本でいえばエコマークがついてるの。マクドナルドでさえも、ゴミ箱が分別形式になってた。なんだかリサイクル先進国を見た思いでしたね〜。日本も早く、こうなればいいな。
 その川には、白鳥がいっぱい集まってた。餌付けされてるらしくって、人が近づくと餌をくれるんじゃないかと、わらわらと取り囲まれる。か、かわい〜!鳥がこんなにかわいいなんて、初めて知った。白鳥のなかに食いしんぼうの奴がいてさ、私がチョコレート(!)を出すと、「くれくれ」ってつっ突くの。一度なんか、手まで一緒に食べられそうになって、くちばしではさまれちゃった。

●12日目
 今日はいよいよ、お目当てのお城に行こう!すごく混むっていうから、朝早く9時ごろ、ゆるゆると歩いて目的地へ。林のなかにお城までの道がずっと続いている。小鳥の声がうるさいくらいで、とってもすがすがしかった。
 お城は山の上の方にあって、登るのは大変だったけど、ああ、もう、すっごく!ロマンチックで、良かった〜。内装も、確かに豪華絢爛!お城のなかに、人工の鍾乳洞があったり、椰子の木に似せた柱があったり、すごい、すごすぎるって感じ..。
なんか、ホントにディズニーランドのアトラクションみたいだった。こっちが本家本元なんだろうけどね。
 お昼はノイシュバンシュタイン城の真下、眺めがサイコーにいいレストランのテラスで食べた。で、また辞書と格闘して、メニューを解読しようとすると、ウエイトレスさんが日本語のメニューをもってきてくれた。さすが、ダテに日本人観光客は多くない。
 南ドイツの田舎料理ってやつを頼んだんだけど、味はイマイチ。なんか薄いし〜。友達はおいしいって言ってたんだけどね。やっぱ食事は、イタリアの方が当たり外れはなかったかもね。
 馬車にゆられて、今度はもう一つのお城、ホーエンシュバンガウ城へ。こっちは少しマイナーなんだけどね。でもこっちも、こじんまりしてて奇麗なお城だったよ。入り口のところにあった、白鳥の噴水がユニーク。上を向いてそりかえった白鳥の口から、水がビューッと飛び出してるんだけど、これがなぜか印象的だった。  その後近くのアルプ湖へ行って、ぼ〜っとする。水がキラキラしてて、きれいだな〜。他のベンチにも、みんな気持ち良さそうに日光浴していた。
 夜は、スーパーで買い出しをして、テラスで食べることにした。だってせっかくテラスがあるんだし〜。寒くってもいいのさ!
フュッセン駅までまたバスで戻って、いろいろと買い出しをする。ソーセージ、お魚の缶詰、パン、チーズ、ラディッシュ、ポテトチップスにナッツ、トマトを買った。ワインにデザートのケーキも買って、もう完璧!これだけ買って、一人¥1500だった。安い!
 帰って、テラスでお皿を広げて、テーブルセッティングもする。なんて完璧な夕食なの!と、二人ではしゃぎながら食べた。寒かったけど、リッチな食事だった。満足〜。
 フュッセン2泊は予定外だったけど、ホントにそうしてよかった。ラッキーなハプニングだったな。また来たい。

●13日目
 ささ、今日は最終目的地、ミュンヘンだ。
もう今日で旅行はおわり!?早かったな〜。もっといたいよ〜。
 朝8時の列車に乗るために、7:37のバスに乗ろう。がらごろトランクを押して、バス亭まで行く。が、しかし..来ない! 40分になっても、50分になっても、8時を過ぎても、8:30になっても、来ない!
どどどど、どーしよう!?どーなってんの?
バスの時刻表が間違ってるの?私の見方が間違ってたの?列車の予約はしてなかったから良かったようなものの、このままじゃやばい!で、タクシーでも呼んでもらおうかと私が宿に戻ってベルを鳴らしても、だーれもでない。いよいよどうしよう..という時に、向こうで待っていた友達の足音が、バタバタバタと聞こえる。タクシーがちょうど来たらしい。ラッキー!田舎道だし、車も滅多に来ないのに、タクシーが来たのはホントにラッキーだった。で、やっとこさフュッセン駅について、ミュンヘンまで。ちくしょう、まったく行きといい、帰りといい、バスで痛い目にあったわよ。もうバスは信用せんぞ!
ミュンヘン駅はでかかった。なんだか、私は「銀河鉄道999」の駅っぽいのを連想してしまった。なんだか表現がおたっきー?
 時間もなかったし、ミュンヘンでは観光は諦めて、買物に徹した。でも、なんと言っても一番は、ミュンヘン一のビアホールとも言われる、ホーフブロイハウスでしょう〜!
観光の名所でもあるし、混んでるかな〜と思ったんだけど、これがそうでもなかった。オフシーズンだし、平日だし、それでかな?
でも、すんごく!!楽しかった!アコーディオンやトランペットの生演奏が、広ーいホール内に響き渡って、ウエイターのおじさんも、注文を取るときにちゃっかり私達のとなりの席に座っちゃったりして、とってもお茶目で、かっこよかった。相席したおじさん達も、とってもいい人で、一緒に乾杯なんかもした。でもみんながみんな、観光客らしくって、みんなカメラを持ってたりしたのが、ほほえましかった。土地の人も来て、一人でビール飲んで帰ったりはしてたけどね。

●14日目
 ああ、今日は、日本へ帰る日..。
ミュンヘンの中央駅から空港まで、また電車で行くことにしたんだけど、これがまた大変だった。はじめに間違った電車に乗っちゃって、途中で乗り換えたんだけど、これがまた乗り場の多い駅で、どこのホームか分からなくってねぇ〜。トランクを必死の思いで上げ下げしながら、親切な人に教えてもらい教えてもらいして、や〜っと無事に電車に乗り換えることができた。ほっ。
 でもさぁぁ〜、ここがイタリアならきっと、親切な人がトランクとかも、運んでくれただろうなぁ〜。ドイツでは、あんまりそういうことはなかった。くっすん。 時間をたっぷり余裕を見といた事もあって、ちゃんと時間内に空港に着いた。ちょいと早すぎたくらい。まあ〜、テキトーに時間を潰して、いざ飛行機に乗る。
 ああ、ドイツを離れちゃうな〜なんて、ちょっと感慨にふける。でもまた来たい!  パリで乗り換え。これがまた、4時間も待ち時間があるんだな。お買物でもしてようかな、なんて思ってたんだけど、待てよ、でも、フランがない!!あ〜、ドイツマルクは使わせてもらえないだろうしな〜。
 仕方がないから、おとなしくロビーで、じーっとなんにも買わずに待った。
 で、で、やっと日本行きの飛行機へ!
さすがに、乗客は日本人ばっかだった。日本へ観光しにいく外人って、少ないんだろうな〜。そーいえば、ドイツの列車の中でおしゃべりした女の人は、日本は物価が高いんで有名だと言っていた。
 帰りのエールフランスは、座席こそやっぱり窮屈でリクライニングもあんまりきかなかったけど、食事はやけにおいしかった。
スチュワーデスさんも、忙しいながらも愛想がよくって、良かったかな。
映画は、「三銃士」だった。わーい、これ見たかったんだ。らっきー。うう、チャーリーシーン、かっこいい〜。私あんまり好きじゃなかったんだけど、これはかっこいいわ〜。
 そうそう、おかしかったのが、私達のとなりのおばあさんが、どっかのツアーの人だったのね。 ojisan そんで一緒のツアーのおじさんとかが、おばあさんのところに来たりして、「パリではお世話になりました〜」とかなんとか言ってたの。そんで、おばあさんが、おじさんに「あの、スミさんはどこにいらっしゃいますか?」とか聞いたのね。そしたらおじさんが、「スミさんは...スミの方かな!?」とか言ってんだもん..!
 私達横で聞いてて、一瞬沈黙して、それから大爆笑〜!でも露骨には笑えないから、声を殺して、肩を震わせて二人で抱き合うようにいつまでも笑ってしまった。  いいっ、いいよおじさん、良すぎるよ、ナイスギャグすぎる〜〜!!

●あとがき
いやいやしかし、グルメな旅であった。イタリアではチーズのおいしさに目覚め、ドイツではソーセージかな。ホントに、よく食ってよく歩いた旅行でした。最後の日とかは、両足の小指、薬指に水ぶくれができちゃって、痛いのなんの。靴は、いくら履きなれた靴でもピッタリなサイズはだめということに気付きましたね。なぜかと言うと、たっぷり歩いた後は、足がムクムクにむくむから。1cmは大きい靴がいいでしょう。
今回の旅行の、航空運賃入れた総費用は、32万円でした。や〜しかし、おみやげいっぱい買ったしね〜、イタリアではホントにグルメな旅をしちゃったからね。
 も少しお見やげは買わなくて、食費もちゃんと切りつめれば、もっと安く旅行が できると思う。
はじめての自由旅行、いろんなことがあって、いろんな人に会ったけど、とっても楽しかった。
 それに、今度は自由旅行の自信もついた。長く安く海外に行くのなら、断然自由旅行の方がいいわよねぇ〜。なんてったって自分で自由にスケジュールを決められるし。滞在期間の短いのなら、フリーのツアーの方がお得のような気もするけど、そこは自分で臨機応変に、利用したりするといいと思う。

 それではそれでは、長い文章をここまで読んでくれた方、ありがとうございました〜。