0歳児(7ヶ月)/子連れ韓国旅行
2004年6月14〜16日と韓国ソウルへ家族旅行に行ってきました。
子供を産む前は、乳飲み子のアカンボ連れての旅行だなんて!大変そうだしとても無理だわ、なんて思っていたのですが、いざ産まれてみたらなんのなんの。コツさえつかめれば赤ん坊連れて夫婦で外食にだって結構行けちゃうし、旅行もそんなに大変でもないんじゃない?行っちゃおうか!という気になってきました。
周りを見回してみたら赤ちゃん連れで旅行に行っている夫婦は案外多いし、やってみればなんとかなるものなようです。ま、何事もチャレンジチャレンジ!ってことで、ダンナの休みが取れそうな6月に旅行を計画しました。

ホントいうと、ハワイあたりに行きたかったのですが諸処の事情(主に予算)の関係で断念。お隣の国、韓国へ行くことにしました。子連れでの最初の旅行にしてみれば手ごろなところかもね。羽田発着の平日出発、平日着のHISのフリーツアーを選択。ロッテホテル泊の 2泊 3日のツアーで一人 \49,800 です。それに幼児料金として、泊日数に関係なく一人 \11,000 が加算されました。家族全員で、計 \110,600 なり。結構安いけれど、ホントいうと、子連れ旅行の場合、ツアーでなくて自分で手配してチケットやホテルを押さえた方が、この「幼児料金」がかからない分安くなる場合もあるらしいです。が、今回は空港からの送迎やアレコレを考えてツアーのほうが面倒くさくなくていいかな、と。

今回、一番気をもんだのは荷物です。子供も抱えていかなくちゃいけないし、あまり大荷物になるのは避けたいけれども、いざということがあっては困るし。何が必要で何が必要でないか...。大人だけの旅行の場合は、下着と身の回りのものだけ持って行って、いざとなったら、あとは現地調達!で済むかもしれませんが、子供、特に幼児用品ってなかなか入手困難なものもあったりしますからねぇ。
色々考えた結果、子供用の荷物としては、大量の紙おむつと多めの着替え、多めのガーゼ、薄手のタオルを数枚、オモチャと絵本をいくつか。あと哺乳瓶と真空パックで包装されたミルク数袋、搾乳した母乳数袋、機内用に麦茶を詰めたマグ、あせも用の薬とベビーオイル。こんなところを用意して持って行きました。
悩んだのは、ベビーカー。持って行ったほうが便利かなぁ〜と悩んだのですが、ウチの息子の場合はあまりベビーカーが好きではないため、いつも使っているベビースリングでの抱っこで行くことにしました。ま、こちらのほうが身軽だし。長時間抱っこをするので、ちょっと腰痛の心配もあるかなとは思いましたが、ダンナと交代で抱っこすればまぁ大丈夫でしょう。てなところで、出発!です。


2004.06.14(月) 1日目

出発の日。羽田空港14:10 発のアシアナ航空を使います。
羽田発着の海外旅行って、便利だなぁ〜。神奈川県民としては有り難いです。もっといろんな国への飛行機を乗り入れてくれればいいのに。
空港へは自宅最寄りの駅から羽田空港への直通バスを利用し、国内線ターミナル・ビッグバードに到着しました。ここから国際線ターミナルへは距離があるので、また別途空港内の無料バスを使って移動するそうです。 ちょっと早めに付いたので国内線ターミナル内のレストランで朝食を取り、その後バスで国際線ターミナルへ移動。
余裕を持ったつもりが、ちょっと早く着き過ぎました。羽田の国際ターミナルは規模が小さいのでラウンジもショボかったのですが、そのラウンジで小一時間ほど時間をつぶす。
しかし、子連れだとレストランでもなかなか長居できないし、もう少し遅めに自宅を出発しても良かったかも。次回への教訓としましょう。
搭乗案内が出たので機内へ移動。平日のせいかビジネス客ばかりで、子連れの私たちはちょっと目立っていました。
私は知らなかったのですけど、アシアナ航空って韓国の飛行機会社だったのですね。韓国行きなので当然と言えば当然だけど、韓国の飛行機会社といえば大韓航空とばかり思っていたので、ちょっとした驚きでした(どこか違う国の航空会社かと思っていた...)。アシアナ航空は韓国第二の飛行機会社、日本で言えば ANA みたいなものかな?
スリングで息子をカンガルー抱っこしながら搭乗。飛行機に入ったとたん、息子はスチュワーデスさんたちの注目を浴びてました。フライト中、息子はスチュワーデスさんたちに代わる代わる可愛がってもらい、人生最初にして最大の(?!)モテ期を迎えておりました。
私たちも色々と親切にしてもらって、席を余裕ある座席に変えてもらったり(これば大変助かりました)、ベビーグッズとして哺乳瓶やおしゃぶりなどを頂いたりして快適に過ごすことができました。
ただ一つ反省材料としては、食事の時間に、大人の食事と一緒にベビーミール(離乳食セットみたいなもの)も貰ってしまったこと。スチュワーデスさんの「要りますか?」という問いに思わずイエスと答えてしまったのですが、持ってきてもらってから大後悔。息子を固定紐で縛って席に座らせ、前のテーブルを倒してベビーミールを置いてもらったのですが、彼が興奮してはしゃいでしまい、足でテーブルを蹴飛ばしてしまうのでその対応でおおわらわで。とても大人の食事どころではありませんでした。交代で息子の面倒を見、片方が食事を取るという対応をしたのですが、しばらく後スチュワーデスさんがトレイを回収しにきたときにも私たちはまだ食べ終わっておらず、大慌てでかき込むハメに。結局、息子もあまりベビーミールを食べなかったし、必要なかったなぁ。
あと、機内に持ち込んだベビー用マグに入れた麦茶がバッグの中でこぼれてしまい、これも大変でした。バッグが防水仕様だったため、大惨事は免れましたが。
そのようにワタワタとしていたためあっという間に時間が過ぎ、まもなくソウルに到着。約 2時間のフライトでした。
飛行機を出て、入国審査の長蛇の列に並ぶ。他の飛行機も到着したらしく、人が殺到してなかなか進まない。ぼーっと待っていると、係員のおじさんが列の真ん中の私たちに近付いてきて肩を叩き、こちらに来いというジェスチャーをする。えっ、なに? 私案内された先は、もう一席新しく出来た入国審査窓口でした。どうやら子連れの私たちを他の人たちより先に案内してくれたらしい。ラッキー♪ こういう事があると、その国の心象が良くなりますなぁ。単純だけど。
さて入国審査も終え、ロビーへ出てツアーの現地搭乗員の方と合流。今回は私たちの他に一組のカップルと、一名の中年男性が参加しており、一緒に送迎の車に乗り込んでホテルへ向かう。
今回、ホテルは、ちょっと奮発してロッテホテルにしました。ロケーションやコンシェルジュなどのサービスはよかったのですが、部屋の質や清潔感は......って感じ。ま、数日間の観光には良いかもしれません。ロッテ百貨店が隣接していたのは便利で良かったです。

チェックインして部屋に入り、ほっと一息ついたのが夕方 6時くらいでした。さ、夕飯に今回のメインイベント、焼き肉屋へ行きましょう。
お目当てのお店は、日本からチェックしてきた「ウリガンサン」という焼き肉屋でした。ダンナが「カオスだもんね!」(週刊アスキー連載/水口幸広 氏著)という漫画で見て、是非行きたいと言っていたお店です。ロッテホテルからは遠かったのですが、地図と首っ引きで、地下鉄を乗り継いでお店を目指す。
焼き肉はとっても美味しかったです。お肉がやわらか〜〜い。美味〜〜〜。キムチがうま〜〜〜い。ちょいと高かったですが(韓国でも牛肉の焼き肉は高価なものらしい)満足でした。お店の人も、子供をあやしたり預かってくれたり、とても親切で楽しめました。満足、満足。
image免税店の看板はどこもヨン様でいっぱいでした image
焼き肉屋にて。サービスのキムチも、どれも旨かった〜
image
ホテルにて。
「どんなお土産を買ったのかな〜」とチェックする息子(?)
2004.06.15(火) 2日目

本日は朝 8時からから添乗員さんおすすめの汗蒸幕(ハンジュンマク)という韓国風サウナのお店へ行く。
入り口でダンナに息子を預けて待っていてもらっている間、私は土釜のようなサウナに入り、ヨモギ風呂や水晶風呂に入り、スッチム(穴の空いた椅子に座り、下からヨモギを蒸した煙で燻す。婦人病全般に効くらしい)、アカすりにきゅうりパック。お風呂に入っている途中で店員さんに「息子さん泣いてるよ〜」と呼びにこられてしまい焦りましたが、私が右往左往している間にダンナがあやして事なきをえたらしくそのままエステは継続。楽しみました。
お肌ツルツルになり、ロビーでダンナと合流。息子はちょこっとだけ泣いたらしいですがおおむね良い子で寝ており、店員さんが空いている時間に息子を預かってくれたりもしたので、ダンナもちょっとだけマッサージを楽しんだようです。ロビーで休んでいると、店員のオバチャンがやってきてチマチョゴリを着せてやるから記念に写真を撮れという。お金とられるのかと思って断ると、サービスだという。ラッキー♪
で、着せてもらいました。ロビーには他のお客さん(皆日本人でした)もいたのですが、そういうサービスしてもらったのは私だけでした。なぜだろう。親子連れだったからかしら。色々と親切にしてもらいました。

その後ホテルに一旦戻り、ひと休みした後ソウル一の繁華街・明洞(ミョンドン)のメインストリートを散策。
なんだか、明洞 の街、新宿の歌舞伎町を歩いている気分になったのは気のせいでしょうか...。街の雰囲気がすごく似ているような気がしました。
私がソウルを一番最後に訪れたのは10年ほど前で、その頃に比べると、ソウルの街はすっごーく変わったような気がしました。景気のせいもあるかもしれないけど、街が明るくなっている。経済格差はもうほとんど感じられなくて、ハングルが目に付く以外は日本とあまり変わらないような印象を受けました。
看板なども、昔はハングルのみでしか表記されていなかった印象があったのですが、今はあちこちで英語や漢字表記も見られ、旅行者にも大分便利になったようです。
明洞ストリート沿いにある「ナグォンキムパブトッポギ店」にて昼食。韓国風の軽食を出すファーストフード風のお店で、私はトッポギ焼そば(コチュジャンで味付けしたインスタント風味のやきそば麺に、トッポギ(韓国餅)が入っている)を、ダンナは石焼きビビンバを注文。トッポギ焼そばはとても美味しかったです。トッポギといえば、屋台で甘辛い餡にからめて食べるというイメージがあったのですが、最近はこういう食べ方がポピュラーだそうです。ダンナの注文したビビンバはたいそう辛く、食べきれずに残していました。

その後、ソウル伝統の街並が残る仁寺洞(インサドン)へ移動。
仁寺洞は、日本で言うなら浅草や京都や鎌倉のような雰囲気の街で、外国人観光客も多くにぎわっていました。観光客用の店などをひやかしつつそぞろ歩く。途中、最近韓国へ行ってきた友人から聞いた、おすすめの伝統喫茶「イエチャッチブ」という店で休憩。伝統的な家具が並ぶ、落ち着いた雰囲気の店で、店お勧めの「オミジャ」というお茶を注文。甘酸っぱい、なんだか昔、駄菓子屋で食べたお菓子のような、懐かしい味でした。店員さんが息子に色々と話しかけて、可愛がってくれました。抱っこもしてもらう。
喫茶店を出た後、私は色々と買い物をしたかったのですがダンナは疲れたというので、道路沿いにあったスターバックスで息子を連れて待っていてもらい、私は買い物に走る。韓国風茶器やお盆、小さな花瓶、伝統的な模様のついたコースターなど細々したお土産品を購入。

夕飯は、こちらも添乗員さんから紹介してもらった「多友」という韓定食のお店へ行きました。
ツアーの車で店まで送ってもらう。こぢんまりとした韓国風の家屋にて、韓定食を満喫。いろいろいろいろいろいろ、小皿料理が後から後から出てきて楽しみました。ビールを飲みながら、沢山の甘辛系のおかずをつまむのは最高でやんした。
帰りはお迎えの車もなかったようだったので、散策がてら最寄りの地下鉄の駅までブラブラと歩いてゆく。地下鉄に乗って明洞に戻り、韓国のスターバックス風のお店でコーヒーシェイクを買い、飲みながらコンビニで明日の朝のパンと水、ヨーグルトなどを買ってホテルへ戻る。充実した一日でした。
image汗蒸幕にて着せてもらったチマチョゴリ image
伝統喫茶にて食した「オミジャ」(左下)。
甘酸っぱい、駄菓子のような味でした
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韓定食(一部)
2004.06.16(水) 3日目

朝 8時にロッテホテルロビーにて集合。バスにのり、強制的お土産ツアーへ。格安ツアーはこれがあるから面倒くさい...。当然何も買わず、AM11:00 金浦空港発のアシアナ航空に乗り、羽田へ。無事帰国。
PM13:10 に羽田到着。もうすこし遅い便での帰国でもよかったなぁ。




後記

韓国、近くてエキサイティングで楽しい国でした。
なんといっても東京から飛行機で2時間、近いのが良いです。スチュワーデスさんたちも親切だったし、韓国の人たちも子連れに親切でした。 一度など、駅のホームで、通りすがりのにオジサンに息子がカワイイカワイイされて、ほっぺにチューされたこともありました(笑) 電車の中でも、頻繁に席をかわってもらえたし。有り難いことでした。

ただ、ソウルの電車はあまりエレベーターも多くなかったようなので、ベビーカーで動くのは不便だったかも。だっこ紐で行って正解でした。
あと、ホテルでは、息子を置いておけるのがベッドの上だけだったので、ちょっと大変でした。ハイハイする赤ちゃんを連れて行く場合は、シーツを何枚か持って行くと便利だったかもしれません。床に敷きつめれば、思う存分ハイハイさせることができます。運動にもなるし、子守も楽になります。

ま、子連れ旅行は何事もコツ!かな!と。ちょっとしたコツさえつかめば、結構なんとかなるもんでした。
コツをつかんで、またどっかに行きたいなーっと。(ノ^^)/


おしまい。
記:2004年 9月 6日