スペインぐるっと周遊記 2001年6月30日〜7月9日、スペインへ行って参りました。今回は母のお供。母のたってのご所望で、JALパックを利用して周遊の旅です。「情熱の国スペインの全て10日間」。私、これまで少なからず海外旅行をしてきましたが、キッチリと決められたいわゆる「パックツアー」の旅行は今回がはじめて。ちょっぴり不安でしたが、母を連れての自由旅行も疲れそうだしなぁ。短期間であちこち廻る場合はツアーの方がいいって言うし、それにこのツアーは比較的自由時間が多い方ということで、選択した次第です。さて、どう出るかな〜?ドキドキの出発でした。 |
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2001.6.30(土) 1日目 |
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今日は出発の日。休みだったのでダンナさんに成田空港まで車で送ってもらう。福岡空港から乗り継ぎでやってくる母とここで待ち合わせをして、そのままチェックイン。ツアーの添乗員さんが待っていて、自己紹介される。今回のツアーではずっと一緒に旅をすることになるそうだ。そしてチケットを渡される。母はトイレが近いということで、事前に通路側を希望ということを伝えてあったのだが、いざ受け取ってみると二人連続席で窓側、中央席だった。添乗員さんに聞くと、今回の飛行機は満席で二人連続席を取るのが精一杯だったのだそうだ。そして「この満席状態で、お二人揃って席を取れただけでも喜んで頂きたいくらいです」と言われた。な、なぬ。。
そして一路アムステルダムへ。JALはエコノミーシートにも一つ一つ、個人用テレビが付いていてすごくイイ。バージンアトランティックみたいね。ゲームもついているけど、ちょっと古いしショボかった。ま、仕方ないか。。
現地時間 21:20 バルセロナへ到着。毎度ながら大陸横断は疲れるー! でもパック旅行でいいことはさ、足の便を考えなくて済むことだよね!現地ではかならずポーターさんがいるし、必ず送迎付きだし。ぼったくりタクシーの心配もしなくてよし。現地ガイドさんもいていたれりつくせり。あ〜なんて楽チンなの♪ |
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2001.7.01(日) 2日目 |
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2 日目、本日の午前中はバルセロナ市内半日観光。
午後は自由行動。が、しかーし!今日は日曜なのでお店はどこもかしこもお休みなのです。さすが敬虔なカトリックの国。ちゃんと安息日なのね。。きっと。でもすごいよね、デパートまでお休みなんだよ。ボチボチと、小さなお店は空いているんだけど覗いてみるとなるほど、たぶん宗教が違う(イスラム?)ような人々が経営している。おもしろいよなぁ。 |
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2001.7.02(月) 3日目 |
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本日、午前中は自由行動。母が昨日バスから見かけた黄色いアカシアの木がいたくお気に召したらしく、アカシアのあるところへ連れて行けという。うーむ、しかしどこに行けばいいんだ?ホテルの人に聞いたってわからないだろうしなぁ。
午後は空路、南のセビリアへ。セビリアといえば「セビリアの理髪師」、なんだかのどかなイメージがあったけれどもとんでもない、とても大きな都市でした。南のアンダルシア地方の拠点らしい。
夜は買ってきた食料をホテルで食べながら、部屋でのんびりと過ごす。テレビをつけると、闘牛の番組が放映されていた。 |
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2001.7.03(火) 4日目 |
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本日、午前中はセビリアの市内観光。まずはスペイン広場へ。1929年のスペイン・アメリカ博覧会の会場として作られた半円形の建物が見事。壁面にタイルでスペイン内、それぞれの地方都市の紹介が描かれていてこれも素敵。陽光溢れる、ゴシック様式とタイルの調和が美しい広場でした。現在は建物の一部は市庁舎として使われているとのこと。ガイドさんの説明では「働かないスペイン人のなかで特に働かないので有名なのがここの、お役所の職員さんたちです」とか言っていて、笑ってしまった。役所は仕事は楽な上に失業の心配もないから、応募者殺到で、役人試験もなかなか難しいと言うこと。どこの国も一緒ねぇ!(失礼?!)一度受かってしまえば一生安楽ってとこも、納得納得。 その後バスで中央教会(カテドラル)へ。バルセロナでも見たけれど、地方地方でかならずこういう、メインの教会があるんですね。ここのカテドラルはスペインで一番大きいということで、それはそれは立派なものでした。ここはかつてイスラム教のモスクを立て直したものであるということで、塔はイスラム装飾の雰囲気を残していてこれまた赴き深い。アメリカ大陸を発見したコロンブスのお墓なんかもありました。
午後は自由行動。午前中にちらっと行ってとても気に入った、サンタ・クルス街で散策。ここはかつてユダヤ人街であったということだが、かつて彼等は迫害され追い出され、今ではスペイン人達が住んでいる。かつてユダヤ人たちの礼拝所であったところもキリスト教の十字架に置き換えられてしまったりしていて、ちょっと寂しいね。
夜は8時から、ツアーの皆と一緒に同じサンタ・クルス街にある有名なタブラオ(劇場)でフラメンコを見る。Los Gallos(ロス・ガリョス)という小さなお店。フラメンコの本場アンダルシアでも有名なタブラオらしく、店内は熱気むんむん。お客さんでごったがえしていた。 |
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2001.7.04(水) 5日目 |
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今日からバスの旅。南のアンダルシア地方をぐるりと周遊します。 さて、その後、またコルドバのユダヤ人街へ。セビリアと同じく、ここもかつてユダヤ人が住んでいたところだったのですが今はスペイン人の居住する街。パティオ(中庭)がそこここにあって、それぞれ趣向を凝らしたインテリアを楽しんでいる。たまに中庭へのドアを開けてあるところがあって、そういう所には自由に入って見て写真を撮ってもいいらしい。自慢の中庭なのね!素敵ね、そういうの。空いているドアを見つけるとなるべく入ってパチパチ写真を撮った。パティオ・コレクションが出来ちゃった。ふふふ。有名な「花の小道」というのもここにあった。
ご飯を食べて一路グラナダへ。コルドバから南東へ約160km。 |
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2001.7.05(木) 6日目 |
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今日、午前中はアルハンブラ宮殿の見学。
さて、アルハンブラを見終わったらまたもやバスに乗り込み、今度は一路南のコスタ・デル・ソル(太陽の海岸)へ。グラナダから南へ120km。
昼食を食べたらバスに乗り込み、また海沿いに南下、60km。コスタ・デル・ソルの高級リゾート地、マルベーリャに到着。なかなかホテルもリゾートな雰囲気で、プールも楽しそう。そろそろ旅の疲れもたまってきたし、今日はホテルでゆっくりしよう。母は部屋でひと休み、私はプールで泳いだりプールサイドで本を読んだり、のんびりと過ごしました。 |
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2001.7.06(金) 7日目 |
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さて、マルベーリャのホテルをチェックアウトして、バスに乗り込む。次は山あいの崖の上の街、ロンダへ。マルベーリャから北に50Km。
さて、そのままバスはセビリアに向かい、セビリアからスペインの超特急(新幹線みたいなものか?)アヴェに乗ってマドリードへ。
マドリードへ着いたらそのままホテルへ。あーこれもポーターさんがいるから楽チーン♪(しつこいって?) |
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2001.7.07(土) 8日目 |
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さて、今日はマドリードと、マドリードから車で1時間程南に下った古都、トレドを廻る。
またトレドのカテドラル(中央教会)にも行く。ここでは圧倒的な天井の彫刻、装飾が印象的でした。天窓からの光が、祭壇の司祭に届くように計算されている。そしてその天窓の周りに、天使や、マリアや、その他聖人達の彫刻がいーっぱい!!こちらに語りかけてくるように、手をのばしてくる。圧倒的。こりゃ、信者はたまらんだろうなぁ。。圧倒的な神様の存在に畏れおののくだろうね。そして教会は力を持つはずですよ!
マドリードに帰ってきて、スペイン広場でドン・キホーテの銅像を拝んだ後、プラド美術館へ。
夕飯はツアーの一貫で、ちょっといいシーフード・レストランでロブスターのコースを。ロブスターの身はプリプリで、焼き加減もグー。大変おいしゅうございました。スペインでは「はずれ」のお店があんまり無かったね。全体的に、食べ物はとても美味しい。 |
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2001.7.08(日) 9日目 |
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今日はスペイン最後の日。出発は午後で、午前中は時間があったので私だけ、もう一度プラド美術館に行くことにした。母は昨日の二日酔いでダウン。私も。。実はちょっと頭が痛かったんだけど、折角だしね!
さて、美術館も堪能したことだし、午後はマドリード空港から旅立ちます。楽しかったね、スペイン。 |
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2001.7.09(月) 10日目 |
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延々12時間のフライトのあと、無事とうちゃーく。日本では
まだ梅雨があけきっていなくて、飛行機のタラップを降りたとたん「蒸しっ」とした暑さにつつまれて、ああアジアの夏だなぁ。。としみじみと思ってしまいました。 |
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ふー、めまぐるしい旅行でしたがなんとか無事に終了。まぁ、少ない日程でポイントを押さえて、かなり効率良くまわれたんじゃないかと思います。さすがツアー。考え尽くされてますね。 でも、時間厳守の旅はやっぱつかれる〜!とりあえず、スペインの要所は押さえたので次は個人旅行で行きたいものです。できれば一つの滞在地に、最低3泊はしたい。コスタ・デル・ソルの高級リゾート地で、なんてことは言わないからせめて海岸沿いのミハスみたいなのんびりした村で、強い日射しを感じながら涼しい木陰で、ぼーっとのんびり出来たら最高だな。そんで、傍らにはサングリア。くーっいいねー! 黄色い日射しとグレーの木陰、赤い大地と緑のオリーブに白い家、そういった色の対比がすごく印象的な国でした。 ちらりと見た闘牛も、フラメンコも心にずっしりときた。さすが、情熱の国。 また来たい、スペイン。 |