icon「ラサ!!」(2002.6.29)
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▲ゴンパ(僧院)への道(というか道なき草原)で会ったカムパ(カムの男)とカムモ(カムの女)。

▲未明に降った雪が大気に蒸発。神々しい雪山を眺めながら歩く。標高は 3800m 程。

▲道なき草原を行く。ここでは馬が重要な交通手段。

▲ようやく見えてきた聖山のふもとのゴンパと集落。

▲巨大なマニドプン(マニ石塚)をコルラ(注1:下記参照)する巡礼者達。手前はアニ(尼さん)。

▲ドプンの周りにはマニ車(注2)の廊。回しながらコルラする。


注記1
コルラ:右遷。聖なるものの周りを時計回りの方向にまわること。寺院や聖山、聖湖など、なんでも右回りに。

注記2
マニ車:ぐるぐる回すと中に入っているお経を読んだことになるという信仰のツール。
まりこ、

元気?新居での生活はどんなもんですか??

ようやくネット環境のあるラサにたどりつきました。
途中、電気もない町ではロウソクですごした夜も。物資ゆたかなラサで 当分のんびりする予定。

メコンのめぐみ豊かなタイ・ラオス・雲南(中国)とはうってかわり 厳しい自然のチベット編は、4月に四川省の成都を出てから、同省の甘孜(かんぜ)チベット族自治州を1ヶ月ほどのんびりまわり、チベット自治区 (現在一般的にチベットと呼ばれるところ)に入り2ヶ月弱。 計3ヶ月ほどで2500キロ近く走ったみたいです。さすがにつかれたー

甘孜(かんぜ)は、昔のチベットの東はじ「カム」と呼ばれる地方で 強くてたくましい「カムパ」たちが生き生きと暮らしていて ゴンパ(僧院)も活気があり、色々な人との出会いがありました。
宿のおやじ(もちろんカムパ!)と人里離れたゴンパまでトレッキング したり(彼にとっては散歩程度なんだろうけどものすごい景色だった!)、 寺への巡礼であったお坊さんの僧房にとめてもらったり、道であった チベタンに何度バター茶やツァンパを分けてもらったことか。。。
行政区分上は四川省なのでマイナーなんだけど、自治区、よりチベット らしい、というか、有名な観光名所の寺ではなく、人々の生活に根づい てる町の寺や、昔ながらの民家や食べ物、服装などが自然に残っていて、 もう私の中では「チベット」イコール「カム」というくらい良かった。

一方、自治区、に入るとワイルドな自然に圧倒。ここからは結構ハード でした。1日走っても町がないところとかもあって、そんなときは道路工事基地に泊めてもらうかテント。
道路からはなれた草原に遊牧民のテントは目にするものの、走っていても 人にはあまり会わず、たまの集落にもチベタンは少なくて、商売をしに 移住してきた中国人ばかりで、カムと比べるとなんだか物足り なかった気も。。

チベタンたちの祈りのある風景の中に、そして普段の生活の中には、チベタン仏教のアイコン的な美しいモチーフがいっぱいで、見ていてあきません。
家々や寺や聖地、峠などにひるがえるタルチョや色とりどりのサイケな仏像、暗い堂内にゆれるバター灯の炎、仏前のお供えものや、吉祥(えんぎもの)モチーフの絵やマークなど、意味のあるもののカタチって本当に美しいんだなーと感じ入ってしまいます。
そして、これまであまり趣味のよろしくない中国人の町を走ってきた私の目には、民族衣装に身をつつみ、髪飾りや宝石の装飾も凝り凝りの気合の入ったチベタンたちの姿はまぶしいばかり。えんじの僧衣に身をつつむお坊さんでさえ、なんだかかっこいい。
もともとセンスがあるのか、ここ都会ラサのチベタンの若者はいわゆる今風の格好(洋服)をしてるのだけど、結構かっこよく着こなしてます。日本の若者や欧米のファッションにに近いかんじ。(失礼だが中国人ではなぜかこうはいかない・・・長い長いきょうさんとう時代が彼らからおしゃれという概念を奪い去ってしまたのか・・・)

そうそう、ラサに近づくにつれ、国境が近いからかインド・ネパールテイストも入ってきて、ラサの街角には無国籍なかんじがするエリアも。
今泊まってる宿の階下は大きな茶館(というか広場)で、チャイ(インド風の甘いミルクティー)が1杯3角(約5円!)で飲めてお気に入り。
自分で棚からグラスをとってきて、席にすわるとやヤカンを手にして歩き回ってるおばちゃんがやってきて注いでくれ、テーブルの上にいくらか出しておいた小銭から飲んだ分をとっていきます。チベタンの社交場のようで、みんな日がなおしゃべりしたり、トランプしたり、もちろん一人でぼーっとしてる人も。めずらしくうるさい音楽流したり、VCDが上映されてたりしない茶館なので、なんだか人々の喧騒が(そんなにうるさくないので)耳に心地よく、落ち着くところです。。

ではまたメールするね。当分ラサにいるので頻繁にメールもみれます。
そっちの近況などもきかせてくれたら嬉しいです。
ご主人さまにもよろしく。(会ったことないけど、まりこのHPの ダイアリーに登場するのでなんだか親近感が・・・) ぢゃ、また。



ゆうこ(2002.6.29)



▲ドプンはマントラ(祈りの言葉)などを彫ったマニ石を積んだもの。色とりどりのマニ石も。

▲カンディン手前、ドナドナ状態でトラックにすしづめのブタくん達と。

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