はじめての展覧会・日英欧現代アート展 イギリスで開催されている「ジャパン2001年祭」の正式認定イベントであり、EWACC(イースト&ウェスト芸術家・文化交流クラブ)が主催する「第一回・日英欧現代アート展」に作品を出品する事になりました。
きゃー!しかしとにかく最初のお知らせを頂いた時には飛び上って喜んじゃいましたよ。去年あたりから気を引き締め直して、がんばって絵を描こうと色々と試行錯誤しはじめて約1年。何点かコンペに応募などしていたのですが音沙汰も無く、落ち込んでいた矢先だったので殊更嬉しかったです。 8月に次の最終選考通過のお知らせを頂いて、ロンドンのギャラリーにての展覧会に出品する事になりました。2001年10月04日〜10月14日まで、Soho の Global Cafe Gallery にて。オープニングパーティーが 10月05日(日)に開催されるということでお誘い頂きましたので行ってきました。以下、その顛末記です。 |
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2001.10.02(火) 1日目 |
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なかなかバットタイミングでした。というのもアメリカの例のテロ事件が!出発を決めた1ヶ月程前にはそんなこと夢にも思わなかったのに、世界情勢なんてわからないものです。しかも報道では今日か明日にでも戦争が始まるかも!?という緊迫した情勢。ちょいとちょいと、飛行機飛ぶんかい!?ていうか撃墜されないでしょうね??大丈夫???とドキドキのスタートでした。
急に出発を決めたということもあり、キャンセル待ちで出発の1週間前にチケットを取得することにしたのですが、飛行機会社を決めるのにはちょっと悩みました。ヨーロッパ路線なのでアメリカの航空会社はないとはいえ、少しでも安全な飛行機で行きたいし。。安さでいうと大韓航空なのですが、ダンナさんの「韓国はやめとけ!(この情勢にまぎれて北朝鮮がなにするかわからないから)」の一言で断念。エアロフロート(ロシア)も安いのですが、ちょっと怖そうなのでパスしよう(て言っていたらエアロフロート、イスラエルで事故りましたね。ぞー) 旅は道連れ、今回は会社時代のロンドン通の友人が同行してくれることとなりました。PM 10:00 出発の飛行機に乗るために成田で待ち合わせたのが PM 08:00。見事に人がぜんっぜんいなくて居るのは警備員ばかり(!)の成田空港にて「もし死ぬとしてもアンタと一緒かと思うとイヤだわぁ。。どうせ死ぬなら恋人と一緒が良かった。。」とボヤく友人。ふふふふふふふ、そんなことおっしゃらず。わたしゃアナタと一緒でも良くってよ。死ぬなら一緒!さーれっつごー!
無事に出国手続きをして機内へ。 ずっと夜間飛行だったのですが、ちょうどこの日は中秋の満月で、まんまるなお月様が、とてもとても、幻想的できれいでした。雲海の上に明るく輝く金色の月。飛行機の上から眺められるなんて、タイミング的にもそうそう無いだろうな。この怖さを引き換えにしてもちょっと忘れられそうにない、貴重な経験でした。美しかった。 |
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2001.10.03(水) 2日目 |
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宿は友人の紹介でコンパートメントを間借りすることにしました。最寄り駅は地下鉄 Northen LIne の Tooting Broadway(トゥーティング・ブロードウェイ)。 London の中心地から地下鉄で30分程の郊外で、活気あるベットタウンという趣きで良いところでした。部屋は素泊まりで一泊 20ポンド(約4千円くらい)、清潔だし静かだし、自炊もできるしなかなか良かったです。留学などで長期滞在の人もいて、ある種下宿の趣きでした。 そういえばこちらで配るつもりの英語版の名刺(こちらではビジネス・カードと言うのだそうだ)を作っていなかった。。急遽作りたい、ということで あちこちの文房具屋さんを物色する。が、名刺を作れるようなシステムは見当たらない。Kinko's みたいなところがあればいいんだけど。。。全然見当たらず。どうしよう。ならば、と思ってガイドブックに書いてあったTottenham Court Road にある大きな文房具屋さん、Paperchase を訪れる。ところがここでも気配なし。店員さんにサンプル(手持ちの他の人の名刺)を持って「こんなの作りたいんだけど。。」と相談すると、コックニー訛りのロンドン英語でベーラベーラベーラ、立て板に水に喋られる。わっかんないよー!!!どうやら、ここでは紙は売ってるけど(それらしき厚手の紙は見せてくれた)プリントサービスとかはしていないみたい。なんとなくニュアンスは分かるんだけど、細かな言い回しとか全然理解できなかった。あううう、英語力不足を痛感。がっくし。
プリントサービスのお店もなかなか見当たらず、どうしようかーと言いながら Piccadilly Circus(ピカデリー・サーカス)の地下鉄の駅に入った時、友人が「あ、あれ!」と発見してくれたものがあった。それは、日本の街では良く見かける、名刺製造マシーン(プリント倶楽部みたいなの)。おおおおお!!!ロンドンではここに一台こっきり見た限りでしたが、あれほど、このマシンが有り難く見えた事はなかったです。すばらしい!! 夜は現地在住の友人と合流してご飯でも食べましょう、といっていたので、電話して大体の場所を決めておく。ところが夕方になってもう一度電話すると、どーーしても今日は残業がきつくて抜けだせないらしい。まぁいいや、じゃぁ明日にしましょう!と電話口にて。同行の友人も今日はちょっと、体調が悪くてキツかったみたいだし。ということで早々に帰る事にした。一日目だしツライしね。近所のスーパーでテイクアウトでもして宿でご飯食べて早めに寝よ |
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2001.10.04(木) 3日目 |
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今日は観光をしましょう。まずは友人が行きたいといっていた、最近の London の観光スポット、London Eye へ。 観覧車の近くの建物で、ダリの展覧会がやっていたので見に行く。ダリか〜〜、これまではあまり好きでは無かったのだけど、なかなか面白かった。オブジェや絵の他にダリの生前の写真やコメントがそこここで、ムードたっぷりに展示されていて、これも興味深く見ました。むむ、やはり、深いな、ダリ。 次は大英博物館へ。今回の展覧会にも関わりのある「ジャパン・2001祭」の一環で、この博物館でもなにやら日本文化紹介の特別展覧会をやっていました。仏像や絵巻物、土偶から縄文土器に到るまで。現代文化、かなにかのコーナーでは地方観光地のお土産特集とか、プリクラ(!)なんかもあった。しかし考えても見て下さい。。大英博物館にプリクラが!!かなり怪しかった(笑)ぷぷぷ。みんな、何だろう?って感じに覗き込んでいました。こういうのって確かに日本独特かもね〜〜。
博物館を出たところの通りを歩いていると、おや?なんだか懐かしいバットマンのロゴマークが。何だろう?とふらふらと入ってみると。。。おおっこれは!!オタッキー垂涎、マンガ巣窟のお店でした。わぁお〜〜〜と私はちょっと興奮。アキラとかの日本の漫画もあるよ〜〜。なになに、本棚には怪しい「マンガの書き方(日本語)」の文字も。壁紙が黒の暗い店内で、ロンドンのオタッキーたちが漫画をあれこれ立ち読みしています。これは物色するしかないでしょう!!時間を忘れていろいろ見る。友人はちょいとあきれ顔で「私、別のお店ちょっといってるね〜」と別行動。
夜は、今日こそはと約束していた友人とPiccadilly Circus のバーガーキングにて待ち合わせ。カウンターにてコーヒーを頼んだのですが、店員がふざけていてバタバタと異様に走り回っていてやけにうるさい。なんなんだ、いったい。まぁいいけどね。。 しかし今回つくづく思ったのですが、こちらでも携帯電話がかなり主流になってきていて、待ち合わせとかするときにはとても欲しくなりますね。今回携帯がなくてとても不便だった。そこここのモバイル・ショップではプリペイドの携帯とかも売られていて、かなり衝動にかられました。レンタルする携帯は街なかではあまり見かけなかったけど、空港ではそういうサービスもあったそうで。次に機会があれば借りてみようかな。 |
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2001.10.05(金) 4日目 |
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さて、今日はいよいよパーティーの日だーい。 お昼はミュージアム内の喫茶店でひと休み。しかしイギリスって何が素晴らしいってさぁ、美術館、博物館とも、こういった公共の施設はすべて無料なことですね!しかも絵がガラスケースに入っている場合は柵もなし。目と鼻の先でまじまじと、名画を楽しむ事ができるなんて、なんて素晴らしいのでしょう。こりゃアートも栄えるはずだよ。。。学校の授業でも良く利用されるようで、制服着た10代あたりのどっかの学校の生徒達が、絵の前に思い思いの格好で座り込んでスケッチしたり、感想をノートに書いたり。すごく楽しそう。いいよな〜こういうの!日本じゃへーきで取るもんね、入場料1000円くらいは。まぁ維持費はほとんど税金だろうしそれも善し悪しでしょうけどね。。ものの考え方の違いだよなぁ。
さて、3時過ぎに宿に戻って仕度。着物に着替え。 ひーひー言いながらなんとか着付け終了。タクシーが下まで迎えに来てくれたので乗り込んでいざ会場へ。タクシーのインド系の運転手さんは着物が珍しいらしく、あれこれと話し掛けられておしゃべりしました。私達がつい数日前に来たばかりなのですよ、と言うとロンドン市内をあちこち説明しながら走ってくれました。国会議事堂、ビックベンの近くを走った時は「ここはイギリスの建物だけど、奴隷で連れてこられたインド人が作ったんだよ」と説明されて、ああーそうか!と目からウロコでした。そうだよね、そういう過去もあったんだよね。ロンドンはインド系の人もけっこう多くて、レストランも街に一件はかならずインドレストランがあるのですが(必ず美味しい)、そうか、そういう過去があったからか。。とちょっと違う側面を垣間見た思いでした。なるほど。
会場は Piccadelly Circus の近くだったのですが、このあたりは一方通行が多いらしく、大通りのエロスの像があるどまんなかで車を止められて「ここから会場のギャラリーには一方通行なので行けない。ここでいいか」と言われてしょーがないのでタクシーを降りて歩く事に。エロスの像のどまんなかを着物で横切り、いそいそと歩いて行く。うわぁーチンドン屋になった気分だわ!!はっ、恥ずかしい〜〜〜。皆が見てるわぁぁ。
パーティー会場に着く。ほんと、ピカデリーサーカスからちょっとのナイスロケーションです。しかししまった!結構ラフな感じの雰囲気ではないですか〜〜。DJもいてビートの効いた音楽が鳴りひびき、Club っぽい雰囲気。着物とかの必要もなかったかもう〜〜。まぁいいか。皆喜んでくれたし。たはは (^^;ゞ
なんだ、かんだで宿に帰ったのは夜2時過ぎくらいでした。疲れたけど面白かったーー!!実りあった夜遊びって感じ。色んな方とお会いできたし、おしゃべりしてお友達になれたし、日本からわざわざ参加してよかったよかった。 |
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2001.10.06(土) 5日目 |
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今日はロンドン在住で車を持っている友人Kが、郊外にドライブに連れて行ってくれるということで一緒にちょっと遠出。
晩ご飯は、Kの住んでいるところの近くにすごく美味しい中華レストランがあるということで一緒に行く。ネイティブの中国人もいっぱい食べにきていて、こういうところは間違い無く美味しいのだそうな。 うまーーーい!! |
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2001.10.07(日) 6日目 |
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今日の夕方の便で帰ります。お昼頃、EWACC の会長とお会いする約束をしていたので SOHO へ。友人もこちらでの友人とアポイントが取れたそうで、今日は別行動。
会長のMさんとは日本にいるときから何度か、やりとりをしていたのですがお会いするのは先日のパーティーの時がはじめて。この方とお会いできた事も今回の大きな収穫でした。
3時頃お別れして帰宅。このころから天気がすごく怪しくなってきて、雨がすごい勢いで降ってくる。うわぁー傘もってくんの忘れたよ。。こちらの雨ってぱらっと降って止んだり、が多いので油断してました。
雨のせいか渋滞がひどくて、飛行機の出発は8時15分だったのですが6時半ごろ到着(ほんとは2時間前にチェックインしていないといけないんだけどね)。ところが、この雨と風のせいで飛行機がの出発が遅れていて、予定の便もかなり今遅れていて予定通り出発するかわからないとのこと。げげっ、私達1時間のインターバルでパリで乗り換えがあるんですけど!大丈夫ですカ〜〜〜!?
ところが、この飛行機も結局また予定時刻より30分程遅れて、結局出発したのは夜9時。げげ、やばいんちゃう?とはいえもう機上の人なので。。いまさらじたばたしても仕方ない。一度はチェックインしてるし、トランジットだからいくらなんでも、置いていかれることはないでしょう。 |
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2001.10.08(月) 7日目 |
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日本時間 PM06:00 ごろ無事に到着。今回もダンナさんが迎えに来てくれました。いつもありがとう〜。到着後開戦のニュースを聞いてびっくり。そんなことに!!いやぁ、ほんとくぐり抜けてきたというかんじだったのね。 |
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色んな人に支えてもらった旅行でした。あれこれお世話してくれたロンドンのK氏をはじめ、会社を休んでロンドンまでつきあってくれた友人、パーティーで偶然の再会をしてあちこちSOHOを案内してくれたG氏、あれこれお世話して下さったEWACCの会長、そして日本にて気持ちよく送りだして空港までの送り迎えをしてくれたダンナ様。 |
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