_ *[番外編]ふたりめ出産体験記
_ その場にいた全員が噴出してました(^^;
「あ、子供は今3歳です・・・」と私。
_ 先生が病室を出たあと、友人に「アンタ今からすでにテンパってるんじゃないのー!?」と笑われる。そ、そうかね。恥ずかしかったです。
夜は、明日の手術室で行われるであろうシチュエーションのイメージトレーニング、それから、意識を外に飛ばすための瞑想のトレーニングをしつつ。眠りにつきました。
うまくいきますように。ドキドキ。
いよいよ当日。
手術は朝イチで行われるとのことだったので、家族には8時半までに病室に来てねと伝えておきました。
朝6時から看護師がやってきて、バリカンでばりばりっと剃毛。あと、浣腸。そのあと、点滴。
やがて家族が揃い、看護師が「そろそろ移動します」とやってきました。
ベッドに横たわったまま、ガラゴロと移動。上を向いて、ベッドから病院の天井が流れていく様を見ると・・・いよいよって感じがするのだわ。
エレベーターで移動し、移動用ストレッチャーに移る。
この移動用ストレッチャーなるもの、座面(というのかな、寝るところ)が平行移動して、ベッドからベッドに人間が最小限の労力で移れるようになっており、今はこんなのがあるんだーと面白かったです。看護師がみんなでうんとこしょ、と患者を抱えなくていいんですね。
移動用ストレッチャーにいったん移ったあと、手術台に移動。
看護師さんたちと一緒にナスビ先生もやってきて、「じゃぁ、背中を出して丸まってください」と。
そう、これが痛いのだった。背中の真ん中の骨に針が刺さる、ゴンゴンとした感覚。意識的に口から息をふーー、と吐いて痛みを逃してみる。
「大丈夫ですか?」と看護士さん。「はい、今のところ大丈夫」
心拍数も、85くらいだったような。平静とはいかないまでも、我ながらまぁまぁ落ち着いているみたいです。
その後、麻酔の注射。
私の記憶では、この後の注射も、ものごっつい痛かったような気がするのですが、あれ? 今回はそんなに痛くない。
だいたいの処置が終わって仰向けに寝かされたあと、「あまり痛くなかったです」と執刀担当の先生に言うと、「(ナスビ先生を目で見て)彼のおかげですよ」みたいなことを言っていました。ナスビ先生、腕がいいんじゃん!(笑)
当の先生は「(神経にあたらなかったのは)運が良かったんですよ」とのことでしたが。
どうやら、注射の際、神経にあたるかあたらないかで、痛さが変わるみたい、です。じゃぁ、前回はアンラッキーだったのかなぁ。ともあれ、痛くなくてよかった。
しかしまだ左足のほうが、効きが弱いような気がする。ということを伝えたところ、「わかりました」と薬の量を調整してくれたのかどうか?わかりませんが、じっくりと待ってくれて、私は結構落ち着いて対処できました。
やがて、ワラワラと担当の先生方が集まり、私の顔の前にも緑の布がかけられ。執刀医の「じゃぁ、はじめまーす」の声も、落ち着いて聞くことができました。
_ と、産声があがりました。
看護師さんが、枕元まで、赤ちゃんをもってきてくれました。
「今、洗いますからね」とのこと。
「あ、洗わなくていいですー!もっと見せてー!」と言ったのですが、そういうわけにもいかなかったらしく(^^;
看護師が赤子を持って私の視界から去ろうとしましたが、ナスビ先生が
「あ、ほら、あそこの台を見てください。あそこで洗浄しますよ」
と、私の首の上の布をめくり、近くにあった移動式の洗浄台を覗けるようにしてくれました。
見ていると、赤ちゃんの鼻にチューブが入り、何かを吸引している様子。フンギャァァァと元気良く泣いている様子。
「ちょっと、いじめてるみたいですけどねー、ああやって泣けば一安心ですよ」と、ナスビ先生。
かわいい・・・! よく頑張って、出てきてくれたね。
私が感動していると、看護士さんが「はい、おかあさんとちゅー!」と、私の口元に赤ちゃんの顔を近づけてくれました。 嬉しくなって、熱くチュー(笑)
その後、別の看護師さんがカメラを持ってきてくれて、記念撮影しました。
「ずっと起きてたんですか!?」 と、先生方には驚かれたみたいです。「そんなヒトも珍しいですねー」
「まぁ、手術中はだいたいこんな感じですよ」と、ナスビ先生。
そこへ先ほどの助手先生が枕元にやってきて、
「先ほどは、心配させてしまって。すみませんでした」「いえいえ、そんな・・大丈夫です」
こちらこそ、ウルサイ患者で、すいませんでした。
「もう、家族は赤ちゃんに対面してるんですかねー」
「そう思いますよ」、と執刀医の先生。(実はそうではなく、家族はずっと待たされていたらしい)
「早く仲間にはいりたいー」
などといいつつ。
家族の元に戻ったのは、手術開始から2時間後でした。
家族とつかの間の喜びの再会をしたあと。
私は回復室と呼ばれる、病室とは別の隔離室に運ばれました。
ここで、心拍数などのモニターをつけ、術後の回復を見るらしいです。
左手には点滴がうたれ、右手の指先には心拍数のモニターをつけられ、下半身は麻痺状態で。
ほぼ身動きとれない状態でしたが、右手のモニターが外れてから、看護師さんが赤ちゃんを連れてきました。
「オッパイ飲ませましょう」
看護師さんに手伝ってもらって、初乳。
最初はなかなかうまく乳首が口に入りませんでしたが、やっぱり赤子の本能なのか。最後はふがーっとかぶりつき、オッパイを吸っていました。カワイイ・・・!
オッパイを吸わせたあとも、しばらくずっと一緒に寝ていました。赤子のぬくもりが、幸せを感じさせます。
寝付けない、長い夜が明け。
うとうととした眠りから覚めた、翌朝。
左足にまだ麻痺が残るものの、右足はもうだいぶ自由が利くし、昨日よりずっと状況はよくなっていました。
意識だけは元気なのに、身体のあまりの自由の利かなさに。もしかしてずっとこのままなんじゃないかという、一抹の焦りもあったのですが、あー、時間が解決するんだとほっと一安心。
早速ベットを起こして、座っていると(この姿勢が取れるだけで嬉しい)、看護師さんが白湯を持ってきてくれました。担当医の先生を見かけたので挨拶すると「元気ですねぇ!」と言われました。いや、もう、ようようやっとなのですが・・;
9時が待ち遠しく感じられましたが、やっと先生がやってきて、抜いてもらう。あーこれでだいぶラクー。管が抜かれるとほっとします。
尿管はいつ抜いてもらえるんですか、と聞くと、歩いてからですね。と言われ。じゃぁ今から歩けます!と言うと
「ここ(回復室)では歩けないんですよ(点滴の固定の問題で)。まぁ、もうちょっと我慢してください」といわれる。
移動した瞬間に待ちかねたようにナースコールを押し、「歩きますぅー」と自己申告。
点滴をベットの固定用スタンドから、移動用のスタンドに移し変えてもらって、看護師の立会いのもと、うろうろと部屋の中を自主トレしてました。
まだ、傷も痛むし、麻痺も残るので、よたよたと亀のような歩みしか出来ませんでしたが、歩けるというだけで。身体の痛みが取れるし、喜びを感じます。
尿管も抜いてもらって、だいぶすっきりしました。
_ 私のお腹がペタンコになったので、傷をかばいながらでしたが、久しぶりにタロウをぎゅうっと抱きしめたのでした。
_ 。。。